AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2022の東地区ラウンド16、ヴィッセル神戸vs横浜F・マリノスが18日に埼玉スタジアム2002で行われ、3-2で神戸が勝利し、準々決勝進出を決めた。

新型コロナウイルスの影響でグループステージから短期間での集中開催の方針が取られている今季のACL。このラウンド16から準決勝までは8月のうちに日本で開催されることになり、ラウンド16の舞台は埼玉に決まっている。また、従来のレギュレーションとは異なり、ラウンド16以降は全試合が一発勝負となる。

日本からは浦和レッズを含めた3チームが参戦する中、このラウンドで日本勢対決が実現。神戸は、上海海港が出場を辞退したことで、異例の3チームでの争いとなったグループステージを2勝2分け無敗で首位突破。一方の横浜FMは、4勝1分け1敗という好成績で全北現代モータースを振り切り首位通過した。

グループステージから3カ月半ぶりのACLとなるが、神戸はこの間、ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督を解任し、吉田孝行氏が監督に就任。一時公式戦4連勝と持ち直した時期もあったが、最近は公式戦4連敗と再び不振に。13日に行われたJリーグの北海道コンサドーレ札幌戦は0-2で勝利している。

対する横浜FMは、J1では2位と5ポイント差の首位という状況だが、公式戦ここ6試合はわずか1勝にとどまっており、そのうち直近3試合は連敗中。13日に予定されていた湘南ベルマーレ戦は台風8号の影響で延期されたため、8日ぶりの一戦となる。

ファーストシュートは横浜FM。5分、速攻から仲川がドリブルで縦に仕掛け、ボックス右手前から左足を一閃。だが、ストレート性のシュートはGK前川にセーブされた。

ボールを繋いで主導権を握りにかかる横浜FMだが、前線からプレスをかける神戸の守備網に捕まると7分、今季公式戦10試合目の出場となった實藤の縦パスが汰木に奪われカウンターの餌食に。汰木は敵陣左サイドからドリブルで中央へ持ち込み、ボックス右へスルーパス。最後は飯野がループシュートを流し込み、先制点を挙げた。

珍しいビルドアップミスで失点を喫した横浜FMだが、その直後の9分に持ち味の見事なパスワークから同点に追いつく。右サイドいっぱいに開いた小池龍太が實藤のパスをワンタッチで縦に繋ぎ、反応した仲川が深い位置からクロスを供給。これを西村がダイビングヘッドで合わせネットを揺らした。

その後はポゼッションにおける劣勢は許容しながらも、堅守速攻の得意な土俵に持ち込む神戸は15分、ボックス手前でボールを収めた大迫のバックパスを山口がダイレクトシュート。ゴールへ一直線に向かう強烈なシュートはクロスバーに直撃し、大きな見せ場となった。

前線からのプレスを続ける神戸。28分に敵陣でボールを奪った場面では、ショートカウンターから大迫がクロスを入れると、ダイレクトで叩いた佐々木のシュートが實藤の手に直撃。主審はVARでの確認の上、PKを指示。これを佐々木が決めて、再び神戸が勝ち越しに成功した。

後半に入ると、1点を追う横浜FMが猛攻を見せる。55分に小池龍太がドリブルからのミドルシュートでGK前川を強襲すれば、58分、59分と永戸やエウベルが決定機を迎えるも、いずれもGK前川の好セーブに遭う。続く61分にも仲川がゴールに迫るが、ボックス右からのシュートは枠を捉えられず。

対する神戸も大迫のシュートで応戦。60分にその大迫と佐々木を下げて武藤と小田を投入すると、66分に右から入ったクロスをボックス右の小田がスルーし、背後に走り込んだ大崎がシュートという連動した攻撃を見せる。

その後、横浜FMも仲川と實藤を下げて水沼と藤田を投入。76分には喜田をアンデルソン・ロペスに代えて前線の枚数を増やし、厚みのある攻撃を展開していく。直後にはCKからレオ・セアラがヘディングシュートを放つが、ここはGKの正面。

前がかりになる横浜FMに対して、前線からのプレスの姿勢を崩さない神戸は80分、飯野が敵陣右サイドの深い位置でボールを奪い、山口が大崎とのワンツーで右サイドからボックス右へ侵入。マイナスへ折り返すと、ニアの小田がワンタッチで合わせて3点目を奪った。

これで試合の大勢は決したかに思われたが、横浜FMは89分にアンデルソン・ロペスが得点を決めて波乱の起きそうな展開に。

しかし、3分のアディショナルタイムを逃げ切った神戸が3-2で試合を制し、準々決勝へ駒を進めた。準々決勝の組み合わせは20日の抽選会で決まる。

神戸 3-2 横浜FM
【神戸】
飯野七聖(前7)
佐々木大樹(前31[PK])
小田裕太郎(後35)
【横浜FM】
西村拓真(前9)
アンデルソン・ロペス(後44)