28日(日本時間29日)、U-20日本女子代表(ヤングなでしこ)はFIFA U-20女子ワールドカップ(W杯)コスタリカの決勝でU-20スペイン女子代表と対戦し、1-3で敗戦。日本は準優勝、スペインが初優勝を飾った。

2020年大会はコスタリカとパナマでの共催が予定されていたが、新型コロナウイルス(Covid-19)の影響によって中止となり、4年ぶりに開催された今大会。決勝は史上初の連覇を目指す日本と、初優勝を狙うスペインが顔を合わせた。

2018年大会の決勝と同一カード、同一指揮官同士の対戦となった一戦で、池田太監督は先発に準決勝のU-20ブラジル代表戦と同じ11人を起用。[3-3-2-2]の布陣で臨んだ。一方のスペインも準決勝と同じメンバーでスタートした。

ポゼッションと素早い切り替えという特徴を持つ両チームだが、持ち味を披露したのはスペイン。両サイドハーフが非常に高い位置を取る[4-2-4]のような形で立ち上がりから主導権を握り、12分に先制点を奪う。エレクセプル・アネからのクロスをオフサイドラインギリギリで抜け出したインマ・ガバーロが胸トラップから右足で流し込み、今大会8得点目を挙げた。

苦しんだブラジル戦の後半のように、サイドへの圧力やロングボール対応という弱点を突かれた日本は22分にも失点。最終ラインからの1本のパスで背後を取られ、サルマ・パラジュエロに一対一を冷静に流し込まると、直後には石川璃音がハンドを取られてPKを献上。パラジュエロに決められて3点差とされた。

30分も経たないうちに大きなビハインドを背負った日本は、藤野あおばをボランチに落として杉澤海星を押し出す[4-4-2]にシフトする。

大量リードのスペインがリトリートに切り替えたこともあってボールを握る時間を増やすと、浜野まいかの対角へのスルーパスから右ポケットを取った杉澤が切り返して左足のフィニッシュ。34分には浜野がオーバーヘッドで狙い、5分後には山本柚月の斜めの浮き球パスから田畑晴菜が決定機を迎えた。

日本はハーフタイムに天野紗と松窪真心の2枚を投入して巻き返しを図ると、この策が奏功。山本が相手を背負っての反転でファウルをもらい、ボックス手前右でFKを獲得すると、サインプレーを駆使して山本は横へ。小山史乃観が裏へ送って石川、田畑とこぼれ、最後は天野が蹴り込んで47分に1点を返す。

これで勢いに乗った日本は山本が左サイドで再三効果的な突破を見せ、たびたび両ポケットへも侵入。中盤の至るところに天野が顔を出してセカンドボールを回収し、波状攻撃から小山の右足など、その後も攻勢が続く。

慌ただしさを増したスペインは選手交代を駆使して守備を整理し、75分でエースのガバーロを下げるなど、後ろを5枚にして守り切る姿勢を打ち出した。日本は諦めずに攻撃を仕掛け、90分に浜野が反転からの右足シュートを見せたものの、最後は要所でゲームをコントロールしたスペインに1歩及ばず試合終了。

日本は連覇とはならずに準優勝。スペインが悲願の初優勝を飾った。

U-20スペイン女子代表 3-1 U-20日本女子代表
【U-20スペイン】
インマ・ガバーロ(前12)
サルマ・パラジュエロ(前22)
サルマ・パラジュエロ(前27[PK])
【U-20日本】
天野紗(後2)

◆U-20日本女子代表
GK:大場朱羽(ETSU)
DF:田畑晴菜(C大阪堺)、石川璃音(浦和L)、長江伊吹(長野L)[→天野紗(INAC)]
MF:杉澤海星(大宮V)、大山愛笑(メニーナ)[→島田芽依(浦和L)]、小山史乃観(C大阪堺)、藤野あおば(ベレーザ)、岩﨑心南(ベレーザ)[→松窪真心(JFAアカデミー)]
FW:山本柚月(ベレーザ)[→土方麻椰(メニーナ)]、浜野まいか(INAC)