浦和レッズ時代には“組長”の愛称でも親しまれ、現在はザスパクサツ群馬で指揮を執る大槻毅監督の行動が話題を呼んでいる。

それはJリーグの公式SNSがアップした1本の動画。それは28日に行われたファジアーノ岡山戦のワンシーンだった。

それは試合終盤の86分のシーン。群馬のMF奥村晃司が、岡山のMF河井陽介に対してファウルをしてしまったシーンだ。

このシーンでは奥村にイエローカードが提示されているが、河井は痛んでしまい、なかなか立ち上がることができない。

故意のファウルではなかったものの、相手選手が痛んでいる状況。すると、ピッチサイドにいた大槻監督が選手に声掛け。マイクがその声を拾っていた。

大槻監督は「ごめん、ごめん、ごめん。大丈夫か?すまん。大丈夫かな」と、河井を心配する様子。相手選手を気遣う優しさを見せた。

さらにこの後の行動が話題に。「謝れしっかり。しっかり謝れ」とファウルをした奥村に対し、河井に謝るように指示。「ごめん、ごめん。すまん」と、最後まで相手選手へのケアを忘れていなかった。

大槻監督が意図した訳ではないだろうが、お手本のようなフェアプレーが話題に。「素晴らしい」、「素敵」、「この気持ちが大切」、「フェアプレーに感動」と、大槻監督の行動に称賛の声が多数届くことになった。

また「こんなシーンをアップしてくれた事にも感謝」、「こういうシーン知らなかった」と試合を見ていても気がつけない部分をアップしたJリーグにも感謝の声が届いた。

強面でベンチに座る姿から“組長”とも呼ばれているが、素晴らしい人柄があってこそ愛される大槻監督。負けている状況での試合終盤でも相手を思いやる姿は、誰もが見習うべき姿と言える。