ヨーロッパリーグ(EL)のグループE第1節、マンチェスター・ユナイテッドvsレアル・ソシエダが8日にオールド・トラッフォードで行われ、アウェイのソシエダが0-1で勝利した。なお、ソシエダのMF久保建英は78分までプレーした。

2016-17シーズン以来、2度目のEL制覇を狙うユナイテッドは、リーグ開幕連敗スタートからの4連勝で完全に復調。良い形で今季ELグループステージ初戦を迎えた。テン・ハグ監督は3-1で勝利した直近のアーセナル戦から先発6人を変更。センターバックをリンデロフ、マグワイアの控えコンビに入れ替え、中盤はブルーノ・フェルナンデス、マクトミネイに代えてフレッジと加入後初スタメンのカゼミロ。前線はラッシュフォード、サンチョに代えてクリスティアーノ・ロナウド、エランガを起用した。

一方、昨季に続いてグループステージ参戦となるソシエダ。ラ・リーガでは2勝1敗1分けと上々の滑り出しを見せる。直近の試合ではアトレティコ・マドリー相手に1-1のドローという結果を残した。その試合で途中出場となった久保は、サディクとの2トップでスタメンに復帰した。

立ち上がりから拮抗した試合展開となった中、徐々にユナイテッドがペースを掴んでいく。ここ数試合と同様にボールを圧倒的に持つ形とはならないが、鋭い攻守の切り替えで相手に自由を与えず。マイボール時はエリクセンや両サイドバックを起点に中央と、外でボールを出し入れしながらチャンスを窺う。

その中でエリクセンのメッセージを込めたパスや左サイドのエランガのスピードを生かした攻めからチャンスを作り欠けるが、トップ下に入ったフレッジのプレー精度の低さ、勝負所でのプレーに力みが目立つロナウドらがそれをフイにしてしまう場面が目立つ。

対するソシエダは自陣ではボールを持てるものの、相手の圧力や球際の強さに苦戦。前線の選手になかなか効果的なパスが入らず。久保は中盤やサイドに流れてボールを引き出し、幾度か縦に仕掛けるシーンを作ったが、局面打開とまではいけない。

前半半ばから終盤にかけてはユナイテッドが押し込む状況が続く。36分にはボックス手前右でダロトが入れたクロスをゴール前のロナウドがヘディングシュート。GKの手を弾いたボールがクロスバーの内側を叩いてゴールネットを揺らすが、ここはロナウドの戻りオフサイドでゴールは認められず。

クローズな前半45分を経て試合はゴールレスで後半に突入。両ベンチは前半のパフォーマンスを鑑みて動く。ユナイテッドはプレータイムのコントロールを意識してか、エリクセンとダロトを下げてB・フェルナンデス、リサンドロ・マルティネスを投入。ソシエダは存在感を欠いたサディクを諦めセルロートを送り込んだ。

後半はロナウドが得意のヘディング、ミドルシュートでいきなりゴールに迫ったユナイテッドが優勢に入ったが、先にゴールをこじ開けたのはアウェイチームだった。

ソシエダは56分、左サイドで縦に仕掛けた久保が完璧なクロスを供給するが、これはファーに飛び込んだセルロートの手前でDFマルティネスに見事な反応でクリアされる。だが、このプレーで得たショートコーナーから久保のパスを受けたシルバがボックス内でシュート。DFマルティネスの足に当たった後に身体から離れていた腕にボールが当たると、主審はハンドでのPKを宣告。これをキッカーのブライス・メンデスが右隅へ突き刺し、久保の積極性と幸運な形から得たPKで先制に成功した。

一方、厳しすぎるPK判定によって先制を許したユナイテッドは、ここから攻勢を強めていく。だが、ラ・リーガ屈指の堅守を誇るラ・レアルの要所を締める守備に手を焼く。頼みの綱であるロナウドも肝心の場面で潰される場面が目立つ。

以降もユナイテッドが押し込む展開となった中、久保は78分にバレネチェアとの交代でピッチを後に。PK奪取に繋がる一連の仕掛け、鋭いシュートでGKデ・ヘアも脅かすなど、見せ場を作った日本代表MFはここでお役御免となった。

試合終盤にかけてユナイテッドはサンチョとガルナチョの同時投入し、83分にはDFを1枚削ってこれがトップチームデビューとなるFWマクニールを投入。力業でゴールをこじ開けにかかるが、ボックス手前で得た好位置のFKをロナウドが壁に当ててしまうなど、最後まで決め手を欠いた。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、やや判定に恵まれたものの難所オールド・トラッフォードで互角以上の戦いを見せたソシエダが、敵地で大きな勝利を収めた。一方、ユナイテッドは今季のELを黒星でスタートすることになった。