10日、明治安田生命J1リーグ第29節の清水エスパルスvs湘南ベルマーレがIAIスタジアム日本平で行われ、1-1の引き分けに終わった。

11位の清水(勝ち点31)と14位の湘南(勝ち点29)の一戦。残留争い真っ只中の“シックスポインター”となった。なお、今季最多の1万7751人が入った注目の試合となった。

前節のサンフレッチェ広島戦でリーグ戦6試合ぶりに敗れた清水は、前節からスタメンを1名変更。片山が外れ、山原が入った。

対する湘南は、川崎フロンターレ相手に劇的な勝利を挙げた中、ミッドウィークには横浜F・マリノスに完敗。スタメンは5名変更され、舘、米本、池田、山田、瀬川が外れ、岡本、茨田、タリク、平岡、阿部が入った。

互いに負けられない試合となった中、高い位置からボールを奪いに行く湘南と、なかなか前に持ち出せないという清水の構図に。しかし、先制点を奪ったのは好調を維持しているホームの清水だった。

12分、白崎が浮き球をヒールでダイレクトパス。これをラインの裏に抜けて受けたチアゴ・サンタナがボックス手前から左足一閃。強烈なシュートがGK谷の手を弾きながらもネットを揺らした。

アグレッシブさを見せていた湘南ではなく、清水が先制した試合。湘南は気落ちすることなく、流動的に攻め込んでいく。

湘南は36分に石原がボックス手前右からミドルシュートも鈴木義がブロック。38分には、バイタルエリアでパスを受けた平岡が相手をかわしてミドルシュート。しかし、これは枠に飛ばない。

さらに40分には、ボックス手前でタリクからのパスを受けた阿部が反転シュート。枠を捉えるが、GK権田が横っ飛びでなんとかセーブする。

清水が1点リードして迎えた後半。湘南は立ち上がりにビッグチャンスを迎える。

49分、相手の後方からのビルドアップを狙うと、鈴木義へプレスをかけたタリクが奪い、こぼれ球を町野が拾う。GK権田も前に出ている中、シュートではなく横パスを選択。しかし、タリクの前で松岡が懸命に戻ってクリアし、得点を許さない。

ピンチを凌いだ清水は52分、乾のパスを受けたヤゴ・ピカチュウがボックス内に侵入。杉岡がタックルで対応すると、ピカチュウは倒れるがPKはなし。VARのチェックでもノーファウルとなった。

後半良い形で入っていた湘南だったが55分にアクシデント。大野が足を痛めてプレー続行不可能に。これにより大野に代えて山本脩斗、同じタイミングで阿部を下げて瀬川祐輔を投入した。

すると57分に湘南がチャンス。カウンターから町野が受けると、そのままドリブルで持ち込みボックス内でシュート。しかし、これはGK権田が体を張ってセーブする。

65分にも湘南がチャンス。左サイドのスペースに抜けた瀬川にパス。ボックス内左からグラウンダーのクロスを入れるが、これはクリアする。

清水はピンチを凌ぐと、66分に乾とカルリーニョス・ジュニオを下げて、中山克広とホナウドを投入。選手の配置を変えて湘南の攻撃に対応していく。

より攻撃を活性化したい湘南は、タリクと平岡を下げ、山田直輝、池田昌生を投入する。

すると79分に湘南がチャンス。ボール奪取から縦パスをダイレクトで繋ぐと、山田がコントロール。ボックス内左から左足で強烈なシュートも、GK権田がまたしてもセーブする。これで得たCKからクロスを山本がヘッド。しかし、これはクロスバーに嫌われてしまい、同点ゴールが遠い。

湘南が攻め続け、清水はしっかりと守るという展開が終始続いた後半はアディショナルタイムにも湘南が決定機。94分、右サイドからのクロスをファーサイドでヘッドで折り返すと、最後はウェリントンが飛び込むがわずかに届かない。

最後までゴールは生まれずに試合終了かと思われたが、最後の最後にドラマが待っていた。

後半アディショナルタイム6分、茨田が浮き球のパスをボックス内に送ると、ウェリントンが走り込みヘッド。これが決まり、湘南が奇跡の同点劇。そのまま終了し、1-1の引き分けに終わった。

清水エスパルス 1-1 湘南ベルマーレ
【清水】
チアゴ・サンタナ(前12)
【湘南】
ウェリントン(後51)