バルセロナのオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨング(25)が、激動の今夏を振り返った。

今夏の移籍市場でFWロベルト・レヴァンドフスキやFWハフィーニャ、DFジュール・クンデなど、超大型補強を敢行したバルセロナ。一方で、深刻な財政難に喘ぐカタルーニャの名門は、将来のテレビ放映権や関連会社の株式売却による資金調達で補強資金を捻出すると共に、ラ・リーガのサラリーキャップの問題をクリアするため、FWピエール=エメリク・オーバメヤンら数人の売却、主力に減俸を受け入れさせての契約更新など、物議を醸す動きも見せていた。

そういった中、デ・ヨングは数千万ユーロでの売却が可能な市場価値の高さに加え、高額な年俸を節約できる観点から今夏の早い段階で売却候補に。とりわけ、コロナ禍において給与の一部を先送りの形で受け取ることで合意していた中、その支払いを回避したいクラブは、プレシーズンでのプレータイム制限や本職ではないセンターバック起用など、一部でパワハラとも揶揄される扱いで、移籍か前述の給与支払い放棄を含めた減俸の2択を迫った。

そして、オランダ代表MFの元にはマンチェスター・ユナイテッド、チェルシーというプレミアリーグのメガクラブが獲得に向けた具体的な動きを見せたが、頑なにバルセロナ残留を希望したデ・ヨング側の態度もあり、最終的にクラブ残留が確定。

今シーズン開幕以降はスタメンと途中出場が半々となっているものの、ここまで公式戦8試合1ゴールと準主力として好調なチームでひとまず平穏な日々を過ごしている。

現在、UEFAネーションズリーグを戦うオランダ代表に合流中のデ・ヨングは、公式会見の場で激動の今夏を振り返った。スペイン『ムンド・デポルティボ』が伝えている。

「チェルシーとマンチェスター・ユナイテッドからの関心? 僕は5月にバルセロナに残りたいと決めていたんだ。夏の間、この決定を変えたことは一度もなかったよ」

「僕は常にバルセロナに残りたかったし、だからこそ、この夏の間は常に冷静でいられたんだ」

「僕から詳細について明かすことはできない。だけど、クラブにはクラブの考えがあり、僕にも僕の考えがある。時には両者の考えがぶつかることもあるさ。だけど、最終的にはうまくいったよ」

ピッチ上のプレー同様、非常に冷静に今夏を振り返ったデ・ヨングだが、バルセロナとの間には依然として微妙な空気が流れており、クラブサイドが今後も不誠実な対応を続けるようであれば、同選手の気持ちが一気に退団へ傾く可能性は十分に考えられるところだ。