30日にえがお健康スタジアムで行われたJ1参入プレーオフ1回戦、ロアッソ熊本vs大分トリニータは2-2の引き分けに終わった。この結果、リーグ戦上位の熊本が2回戦進出を決めた。

J3からの復帰初年度ながらも躍進し、今シーズンの明治安田生命J2リーグを4位で終えた熊本が、5位の大分をホームに迎えた一戦。最終節に続いて本拠地連戦となる熊本は、打ち合いを演じた横浜FC戦と同じ11人でスタートした。

一方、1年でのJ1復帰を目指す大分は最終節がFC琉球とのアウェイゲームだったこともあってか、その試合からスタメンを7人変更。ペレイラ、三竿、井上、野村の4人が引き続きの先発となった。

引き分けの場合は上位チームが2回戦進出のため、勝たなければならない大分は、キックオフ直後に仕掛ける。開始20秒といったところ、増山が左サイドの敵陣中央で時間を作り、切れ込んで縦パスを供給。反応した弓場のグラウンダークロスに中川が飛び込み、当たり損ねて流れたボールを伊佐が蹴り込んだ。

5月14日の熊本戦以来のスタメンとなった背番号「13」が電光石火の一撃を沈めてリードを奪った大分。8分にもCKから立て続けのヘディングを放つなど、積極的姿勢を見せる。

追い掛ける展開となった熊本は竹本やイヨハのシュートがGKのセーブを強いたが、ボール保持率に対してボックス内を陥れる回数は少なめ。フィニッシュも相手ブロックに遭う回数が目立った。

要所でキレのある攻撃を見せる大分は、42分に相手のパスミスから野村の右足が左ポストをたたくなど、リードを保って45分を終えた。

両チームともに交代なしで迎えた後半。熊本は58分に河原の浮き球パスから坂本がマークに遭いながら懸命に足を伸ばして合わせるも、勢いのあるシュートにはならず。スルーパスから左ポケットへ侵入した坂本の角度のない位置からの右足シュートもGKに阻まれた。

熊本にとっては焦れる展開の中で、転機となったのはロングボールだった。87分、GK佐藤のフィードを粟飯原が頭でそらすと、大分DF小出がまさかのクリアミス。こぼれ球を拾った坂本がGKをかわし、値千金の同点弾をたたき込んだ。

さらに、追加タイム2分には前がかりとなった大分守備陣を突いて、自らが起点となった粟飯原がダメ押しの逆転ゴールを奪取。勝ち抜けへ大きなアドバンテージを得た。

大分も終了間際にパワープレーからペレイラが同点弾をたたき込むも、2-2の同点で試合終了。劇的な形で終盤に連続ゴールを決めたリーグ戦上位の熊本が、規定により2回戦へと駒を進めた。

ロアッソ熊本 2-2 大分トリニータ

【熊本】
坂本亘基(後42)
粟飯原尚平(後47)
【大分】
伊佐耕平(前1)
ペレイラ(後53)