チャンピオンズリーグ(CL)グループE最終節、ミランvsレッドブル・ザルツブルクが2日にサンシーロで行われ、ホームのミランが4-0で圧勝した。

ミラン(勝ち点7)は前節、ディナモ・ザグレブに4-0の快勝を収めグループ2位に浮上。これにより、ホームでの最終節では引き分け以上で9年ぶりの決勝トーナメント進出を決められる優位な状況に。ただ、直近のリーグ戦では格下トリノ相手に1-2で敗れ、公式戦の連勝が「3」でストップしており、難しい精神状態の中で運命の大一番に臨んだ。トリノ戦からは先発5人を変更。ケアー、ジルー、ベナセルといった主力を復帰させた。

一方、チェルシー相手に善戦を見せたものの1-2で競り負け、3位で最終節を迎えることになったザルツブルク(勝ち点6)。逆転での2位通過を目指すオーストリア王者は、オカフォーやスチッチ、ゼイワルドといった主力を起用している。

試合はアウェイチームがアグレッシブに入ったことで、立ち上がりからオープンな展開となる。

開始3分にテオ・エルナンデスが右ポスト直撃のシュートでいきなり決定機を作ると、ザルツブルクも10分過ぎに右サイド高い位置でのボール奪取からのショートカウンターでボックス内のケアーゴールに決定機も、ここは相手DFのブロックに阻まれる。

互いに一度ずつ決定機を作り合った中、14分にスコアが動く。ミランは左CKの場面でキッカーのトナーリが右足インスウィングの鋭いボールを入れると、ファーでポジション争いを制したジルーが頭で右隅に決めた。

この失点で逆転突破には2点が必要となったアウェイチームはすぐさま反撃を開始。アダムがボックス内で続けてシュートシーンを作り出すが、決め切ることができない。

一方、リスク管理を徹底しながら追加点がほしいミランは、左サイドに張るレオンの単騎突破、インナーラップで相手のアンカー脇のスペースを狙うテオを起点に縦へ速い攻めで幾度も決定機を創出。26分にはテオのミドルシュートのこぼれ球をジルーが押し込むが、ここは微妙なオフサイド判定でゴールは認められず。

前半終盤にかけても一進一退の攻防が続くと、よりリスクを冒して攻めるザルツブルクが積極的にシュートシーンを作り出す。だが、スチッチの際どい枠内シュートがGKタタルサヌの好守に遭うなど、前半の内に追いつくことはできなかった。

迎えた後半、試合巧者のミランが電光石火のゴールを奪う。立ち上がりの46分に右サイド深くでボールを持ったレビッチが浮き球のクロスを上げると、これをファーのジルーが冷静に頭で折り返すと、ゴール前のクルニッチがコースを狙ったヘディングシュートを左隅へ流し込んだ。

これで余裕の出てきたミランは早い時間帯に試合を決める。57分、左サイドでボールを持ったレオンがピッチを横断する見事なドリブルでボックス右まで持ち込んで多くのDFを引き付けて速いクロスを供給。ファーサイドでDFがクリアし切れなかったところに反応したジルーが冷静に左足のシュートを流し込んだ。

この3点目で試合の大勢が決した中、ミランは相手の攻撃を冷静に受け止めながらレオンらの個人技を生かしたカウンターで幾度も決定機を創出。70分を過ぎると、殊勲のレオンやテオら主力をベンチに下げてフレッシュな選手を次々にピッチへ送り込み、週末のリーグ戦を睨みつつ試合をクローズにかかる。

その後、試合終了間際にはジルーの見事なポストワークからのロングカウンターで途中出場のメシアスが右サイドを独走。そのままボックス付近まで運んで鋭いシュートを突き刺し、91分のダメ押しゴールとした。

そして、決勝トーナメント進出を懸けた大一番で圧勝のミランが9シーズンぶりのラウンド16進出を決めている。一方、敗れたザルツブルクだが、ディナモ・ザグレブの敗戦によって3位でのEL行きが決まった。