プレミアリーグ第15節、トッテナムvsリバプールが6日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、アウェイのリバプールが1-2で勝利した。

3位のトッテナム(勝ち点26)は前節、昇格組ボーンマス相手に2点差を引っくり返す3-2の逆転勝利。格下相手の薄氷の勝利で辛くもリーグ戦連敗をストップ。続くチャンピオンズリーグ(CL)ではマルセイユとのアウェイゲームで大苦戦を強いられたものの、ホイビュアが後半ラストプレーで奪った逆転ゴールによって一時敗退危機からの劇的なグループ首位通過を決めた。

コンテ仕込みの勝負強さを発揮して公式連勝のチームは直近9戦未勝利の天敵相手の勝利に向け、マルセイユ戦から先発2人を変更。左眼窩底の手術を行ったソン・フンミン、ルーカス・モウラに代えてエメルソン、ビスマを起用。ペリシッチがケインと共に[3-5-2]の2トップを務めることになった。

一方、最下位ノッティンガム・フォレスト、下位に沈むリーズ相手の今季初の連敗で9位に低迷するリバプール(勝ち点16)。それでも、CLではグループ最終節でナポリに2-0で勝利しグループ5連勝での2位通過を果たした。

その好調CLでのパフォーマンスを追い風にリーグ連敗ストップを狙った敵地での対ビッグ6戦ではナポリ戦から先発3人を変更。脳震とうのプロトコルでプレーできないミルナーに代わってエリオットが起用されたほか、ツィミカスとカーティス・ジョーンズに代わってロバートソン、ヌニェスの主力が復帰。トップ下にフィルミノ、2トップにサラー、ヌニェスが並ぶ[4-3-1-2]の布陣で臨んだ。

トッテナムが比較的前から制限をかけるアグレッシブな入りを見せた中、リバプールは
無理にショートパスを繋ぐことなくミドルレンジのパスを使って局面の打開を図る。3分と7分にはロバートソン、アレクサンダー=アーノルドと高精度のキックを持つサイドバックからの背後へのフィードを起点に快足ヌニェスが左サイドのスペースに抜け出して決定機を作り出す。

すると、11分にはハーフウェイライン付近右サイドでのサラーのキープを起点にフィルミノ、ロバートソンと一気に左サイドのスペースへボールを展開。そこからボックス内のヌニェスの足元へ速いクロスが入ると、丁寧な横パスを受けたサラーが絶妙なファーストタッチからの左足反転シュートをゴール右下隅へ流し込み、鮮やかな崩しから敵地で先制に成功した。

公式戦6試合連続で先制点を奪われたトッテナムだが、この試合では素早いリアクションを見せる。15分、ベン・デイビス、ベンタンクールのパス交換でプレスを回避してボックス右に走り込んだケインにボールが収まると、一度外にふくらんでから正確なクロスが供給される。これをゴール前のペリシッチが頭で合わすが、GKアリソンに触られたボールは惜しくも右ポストを叩く。さらに、こぼれ球を繋いでホイビュアがシュートを枠に飛ばすが、これもアリソンのセーブに阻まれる。

即時の同点とはならなかったものの、一連の決定機でリズムを掴んだホームチームは19分にもペリシッチの高い位置でのボール奪取からボックス内に抜け出したセセニョンにラストパスが通る。ここでセセニョンはDFアレクサンダー=アーノルドに後ろから押し倒されるが、主審はPKを与えず。

前半半ばを迎えると、試合は一進一退の攻防に。1点リードのリバプールはここ最近の不振や疲労の影響もあってか、必要以上に相手の圧力を感じてか細かいミスが多く試合を落ち着かせられない。一方、トッテナムは遅攻の精度は今一つもケインやベンタンクールに比較的ボールが収まることで、セセニョンとペリシッチの2選手でアレクサンダー=アーノルドのサイドを度々攻略する。ただ、DFコナテの好カバーに阻まれて決定機まであと一歩。

前半終盤にかけても睨み合いが続く中、ひとつのミスがスコアを動かす。40分、GKアリソンからのロングフィードに対して警戒を怠ったDFダイアーがヘディングでGKへのバックパスを試みると、これを狙っていたサラーがボックス手前でインターセプト。飛び出したGKロリスに間合いを詰められるも、冷静にチップキックでゴールネットへ流し込んだ。

ミス絡みの失点でさすがに気落ちするホームチームに対してスコア、精神面で優位に立つリバプールはハーフタイムにかけても畳みかける攻めを見せたが、エリオットの鋭いミドルシュートはGKロリスの好守に阻まれ、トドメの3点目には至らず。

迎えた後半、2点ビハインドを追うホームチームがリスクを冒して前に出る。48分にはペリシッチの右CKをゴール前のダイアーが頭で合わせるが、これはGKアリソンの好守に遭う。さらに、後半は3バックの右に入るダイアーが続けて高い位置まで攻撃参加して相手の虚を突くと、49分にはゴール前のペリシッチ左足ワンタッチシュートがクロスバーを叩くビッグチャンスを作り出す。

相手のアグレッシブな出方に面食らったリバプールだが、何とか守勢の序盤をやり過ごすと、2トップのスピードを生かしたカウンターで牽制。サラー、ヌニェスが続けてボックス内で枠内シュートを飛ばして3点目に迫る。

後半も15分を過ぎた辺りからようやく落ち着き始める。何とか早い時間帯にゴールがほしいトッテナムが引き続きリスクを冒して攻撃に出るが、クロスやラストパスの精度を欠いて立ち上がりのように決定機まで持ち込めない。

これを受け、68分にはセセニョンとエメルソンの両ウイングバックを下げてドハーティ、負傷明けのクルゼフスキを同時投入。すると、この交代策がすぐさまゴールをもたらす。70分、右サイドでダイアー、ドハーティ、クルゼフスキと繋いでボックス右に走り込むケインへラストパスが通ると、エースがゴール左下隅へ右足のグラウンダーシュートを突き刺した。

エースのゴールによって一気にスタジアムの空気が一変すると、ここからホームチームの攻勢の時間帯が続く。これを受け、リバプールは74分にフィルミノとエリオットを下げてカーティス・ジョーンズ、ヘンダーソンとやや守備的な選手を投入して[4-3-3]に並びを変更。全体のバランスを整える形に。

試合は過密日程の中で勝ち点への執念が試される後半終盤に突入。攻めるトッテナム、守るリバプールという構図が明確となった中、見応えのある攻防が繰り広げられる。ヌニェスを下げてジョー・ゴメスを投入し、[5-4-1]に並びを変えたアウェイチームに対して、トッテナムはピッチの幅を目いっぱい使った揺さぶりと得意のセットプレーで幾度もゴールを脅かす。だが、最後のところで粘るリバプールの守備陣を相手に2点目を奪うことは叶わず。

この結果、サラーの2ゴールを守り切ったリバプールがビッグマッチを制し、リーグ連敗をストップした。一方、後半はだいぶ盛り返したものの、ダイアーのミスが響いたトッテナムは公式戦3試合ぶりの敗戦となった。