ラ・リーガ第14節、レアル・マドリーvsカディスが10日にサンティアゴ・ベルナベウで行われ、ホームのマドリーが2-1で勝利した。

マドリーは前節、ラージョとのマドリード自治州ダービーに2-3で競り負けて今季リーグ戦初黒星。バルセロナに2ポイント差で抜かれ、首位陥落となった。

カタール・ワールドカップ中断前最後の一戦となったホームゲームでは、降格圏の19位に沈むカディス相手にバウンスバックの勝利を目指した。アンチェロッティ監督は中2日での一戦に向け、先発2人を変更。カルバハルとアセンシオに代えてサスペンション明けのクロース、ルーカス・バスケスを起用した。

前から圧力をかけつつ、守備時は自陣に堅固なブロックを敷くカディスが良い入りを見せる。これに対して、マドリーはロドリゴやモドリッチがミドルレンジのシュートで牽制していく。

70%を超えるボール支配率で押し込むホームチームだが、ヴィニシウスの仕掛けや、右サイドのバルベルデを起点としたコンビネーションプレーはうまく相手に対応され、アタッキングサードで攻めあぐねる状況が続く。

その後もアレホを中心にハードコンタクトを厭わないアウェイチームの肉弾戦に手を焼くホームチームは、ヴィニシウスらがフラストレーションを溜めていく。そして、そのヴィニシウスに加え、ミリトンとアラバの両センターバックにイエローカードが出る嫌な状況に。

それでも、リーグ3戦ぶりの勝利に向けて気概を見せるアンチェロッティのチームは前半の内にゴールをこじ開ける。40分、左CKの二次攻撃でボックス手前左のクロースが正確なボールをゴール前に入れると、オフサイドぎりぎりで飛び出したミリトンがゴール右隅へヘディングで流し込み、2試合連続ゴールとした。

ミリトンの今季3点目によって1点リードで試合を折り返したマドリーは、後半も危なげなく試合を進めていく。54分にはボックス内のバルベルデに決定機も、ここはDFの決死のブロックに阻まれて早い時間帯の追加点には至らない。

以降はピンチこそないものの、決定機まであと一歩という状況が続いたが、後半半ばに圧巻のゴラッソでカディスを突き放す。70分、再びCKの二次攻撃からロドリゴのパスが相手に当たってボックス手前に浮き球の形でこぼれると、これをクロースが右足ダイレクトで合わせる。抑えの利いた鋭いボレーシュートがゴール左隅を射抜いた。

クロースの鮮烈な今季初ゴールで余裕の出てきたマドリーは、積極的に攻撃的なカードを切って前がかる相手に対してカウンターからチャンスを作り出す。79分には数的優位のカウンターからボックス左に抜け出したヴィニシウスが完璧な折り返しを送るが、名手モドリッチがゴール至近距離からのシュートを枠の右に外してしまう。

すると、この決定機逸で流れが変わったか、82分にはボンゴンダのミドルシュートをGKクルトワが前にこぼすと、ネグレドのシュートは何とかはじき出すが、さらにこぼれに詰めたルーカス・ペレスに押し込まれる。

この失点によって守護神クルトワがまたしても今季リーグ初のクリーンシートを逃した中、アンチェロッティ監督はロドリゴ、モドリッチ、バスケスを下げてセバージョス、カマヴィンガ、ナチョを続けてピッチへ送り込む。

試合終了間際にはネグレドの浮き球パスに抜け出したエスピーノにゴール前フリーでヘディングシュートを許すピンチを招いたが、これは相手のシュートミスに救われ、事なきを得る。

そして、格下相手に苦戦を強いられながらもクロースの1ゴール1アシストの活躍で勝ち切ったマドリーがリーグ3試合ぶりの白星。首位バルセロナとの2ポイント差を維持して中断期間に入ることになった。