プレミアリーグ第16節、ウォルバーハンプトンvsアーセナルが12日にモリニュー・スタジアムで行われ、アウェイのアーセナルが0-2で勝利した。なお、アーセナルのDF冨安健洋は負傷欠場となった。

首位のアーセナルは前節、チェルシーとのビッグロンドン・ダービーを1-0のスコア以上の完成度の差を見せつけてリーグ連勝を達成した。ただ、主力を温存したEFLカップではブライトン相手に1-3で完敗し、圧倒的な強さを誇るエミレーツ・スタジアムでの今季初黒星となった。

カップ戦敗退のバウンスバックを図ると共に、首位でのカタール・ワールドカップ中断入りを目指すアルテタのチームは、ロペテギ新監督招へいが決定し、スティーブ・デイビス暫定体制ラストゲームとなる19位のウルブスとのアウェイゲームに臨んだ。スペイン人指揮官はブライトン戦で温存した主力を復帰させ、ダービーと全く同じスタメンを採用。冨安は引き続きベンチ外となった。

試合開始直後に体調不良を訴えたジャカの治療のため、試合が一時中断となるアクシデントが発生したが、スイス代表MFは無事プレーに復帰。再開後は拮抗した攻防が続く。

ボールの主導権を握って押し込み始めたアーセナルだが、一度プレーに復帰したジャカがやはりプレー続行困難となり、16分にファビオ・ヴィエイラがスクランブル投入された。

以降は押し込んで手数をかけた攻めで5バック攻略を目指すアーセナル、ゲデスとアダマ・トラオレの快足2トップでロングカウンターを狙うウルブスという構図の下で一進一退の攻防に。20分にはセメドのスルーパスに抜け出したゲデスがボックス内で右足シュート、23分にはジンチェンコの左クロスにガブリエウ・ジェズスのヘディングシュートと互いに際どいシーンを作り出す。

前半半ばから終盤にかけても試合展開に大きな変化はなし。普段に比べて両ウイングの打開は鳴りを潜めるが、ジェズスが相変わらずの存在感を発揮。35分にはカウンターからサカのスルーパスに抜け出し、ボックス左から右足を振るが、これは惜しくもクロスバーを叩く。続く40分には相手を押し込み、ホワイトの正確な右クロスからファーで浮いたジェズスがヘディングシュートを放つが、今度は枠の左に外れる。

一方、狙いとするゴールレスの展開を維持するウルブスは前半終了間際に千載一遇の決定機が訪れる。サリバの不用意なバックパスを奪ったゲデスがそのままボックス内に侵入し右足を振り抜くが、これは決死のカバーに入ったDFガブリエウにブロックされて土壇場での先制点とはならなかった。

互いに選手交代なしで臨んだ後半、立ち上がりはウルブスの堅守速攻が機能。2トップがロングカウンターから良い形でボックス内に侵入する場面を作り出す。

後半はなかなかリズムを掴み切れないアーセナルだったが、最初のチャンスをゴールに結びつける。55分、ボックス手前左でジンチェンコからパスを受けたジェズスがカットインの途中でボックス内に抜けたファビオ・ヴィエイラに絶妙なスルーパスを供給。ポルトガル人MFがGKを引き付けてゴールライン際で折り返すと、フリーで飛び込んだウーデゴールが押し込んだ。

アーセナルの鮮やかな崩しから均衡が破れた試合はここからよりオープンな展開に。相手が前に出てきたことで、アタッキングサードでよりスペースを使えるようになったアーセナルは、ボールを動かしながら久々のゴールがほしいジェズスが積極的に足を振っていく。

対してウルブスは失点前からの攻撃を継続しつつ、68分にはモウティーニョとネウソン・セメドを下げてポデンセ、これがプレミアリーグデビューとなる19歳DFレンビキサを同時投入。だが、結果的にこの交代が裏目に出る。

75分、左サイド深くでレンビキサからボールを奪い返したマルティネッリが自身と入れ替わりにボックス内へ走り込むジンチェンコへヒールパス。ジンチェンコのグラウンダーの折り返しのこぼれに反応したマルティネッリのダイレクトシュートはGKジョゼ・サの好守に阻まれるが、ゴール前のウーデゴールがこぼれ球を冷静にゴール左隅へ蹴り込んだ。

キャプテンのこの試合2点目で勝利に大きく近づいたアーセナルは、ここからややゲームコントロール優先の戦い方にシフト。これに対してウルブスは後ろの枚数を削ってマテウス・ヌネスを投入し、攻勢を強めていく。

試合終盤はホームチームが再三ゴールを脅かすが、得点力不足が深刻なチームはこの試合でも最後の質を欠く。

その後、3枚替えで試合をクローズしたアーセナルが、下位相手に決定力の差を見せ付け3連勝を達成。今節敗れた2位のマンチェスター・シティとの勝ち点を5ポイントに広げ、首位で中断期間を迎えることになった。