今年9月にチェルシーの指揮官を解任されたトーマス・トゥヘル氏は、12月中に現在住んでいるイギリスを離れることを余儀なくされる見込みだ。イギリス『テレグラフ』が報じている。

2021年1月にフランク・ランパード前監督の後任としてブルーズの新指揮官に就任したトゥヘル氏。就任初年度にチャンピオンズリーグ制覇をもたらしたが、昨シーズン終盤の不振に加え、今シーズン序盤の躓きによって今年9月に更迭となった。

それでも、チェルシーやドルトムント、パリ・サンジェルマンで確かな手腕を発揮したドイツ人指揮官にはイングランドやヨーロッパの複数クラブ、代表チームからのオファーが殺到。ただ、同氏は現時点でいかなるオファーも受け入れず、ロンドン近郊サリーで家族と共につかの間休養期間を過ごしている。

しかし、『テレグラフ』によると、トゥヘル氏はビザの問題で12月中にイギリス出国を余儀なくされるようだ。

イギリスは2020年2月に欧州連合(EU)を離脱する『Brexit』という大きな決断を下した。そして、ドイツ人のトゥヘル氏は2021年1月のチェルシー指揮官就任時に、『Brexit』の規則変更後初めて新しいビザ法の適用を受ける外国人監督となった。

統治体承認ビザで入国した際、チェルシーは規則変更に伴いトゥヘル氏とそのスタッフの入国を許可するために特別な申請を提出。ただ、チェルシーを解雇され、ガーデン休暇にも入っていないトゥヘル氏はその特別な申請が失効している状態にあり、現時点でイギリス滞在は認められず、12月中に出国を強制されるという。

トゥヘル家では2人の娘が地元の学校に通っているが、12月中に自宅があるドイツのミュンヘンへの帰国が予定されているようだ。

なお、トゥヘル氏に関しては、カタール・ワールドカップ後に退任が見込まれるガレス・サウスゲイト監督の後任としてイングランド代表の指揮官就任の噂もあり、仮にその話が実現した場合、新たなビザを取得し、引き続きのイギリス滞在が可能となる。