22日、カタール・ワールドカップ(W杯)グループC第1節のアルゼンチン代表vsサウジアラビア代表が行われ、1-2でサウジアラビアが勝利した。

13大会連続18回目、南米予選2位のアルゼンチンと、2大会連続6回目、アジア最終予選で日本代表と同じB組を首位通過したサウジアラビアの一戦となった。

アルゼンチンは[4-2-3-1]のシステムで、トップにラウタロ・マルティネス、トップ下にリオネル・メッシを配置。右にアンヘル・ディ・マリア、左にパプ・ゴメスを配置した。

対するサウジアラビアは、[4-4-1-1]のシステムを採用。サレー・アル・シェフリが1トップ、サルマン・アル・ファラジュが中央で下り目の位置、2列目の右にファラス・アル・ブライカン、左にサレム・アル・ドサリという形となった。11月に入り、本大会直前に3試合の親善試合を戦い、調整を行ってきた。

立ち上がりからペースを握ったのは地力に勝るアルゼンチン。圧倒的な攻撃陣を揃える中、手数を少なくゴールに迫っていく。

すると8分、サウジアラビアは直前のCKの際にファウルがあったとしてVARチェック。これにより遅れてPKがアルゼンチンに与えられると、キッカーのメッシが冷静にGKの逆を突いて転がし、アルゼンチンが先制する。

早い時間帯で先制を許したサウジアラビアだが、ハーフウェイライン付近まで上がる高い最終ラインをキープ。一方のアルゼンチンは、何度も裏を狙う形を作り、サウジアラビアゴールに迫る。

22分には自陣からのパスにメッシが絶妙なタイミングで抜け出し、そのままGKとの一対一を決めたかに思われたが、これはわずかにオフサイド。ゴールは認められない。

それでも押し込み続けるアルゼンチンは27分に追加点。メッシはオフサイドラインに居たが、スルーパスを受けたラウタロが見事に抜け出しGKとの一対一を冷静にループシュート。これが決まり、アルゼンチンがリードを2点に広げたと思われたが、これもVARチェックでオフサイドとなる。

何度となく背後の広大なスペースを突くアルゼンチンだったが、ことごとくオフサイドに引っかかる事態に。耐えていたサウジアラビアだったが、チームの中心であるサルマン・アル・ファラジュが足を痛めて前半アディショナルタイムに交代。ナワフ・アル・アベドが投入された。

アルゼンチンが1点リードで迎えた後半。立ち上がりにサウジアラビアがスコアを動かす。縦パスを繋ぐと、ボックス手前で受けたサレー・アル・シェフリがドリブルで運びシュート。試合を通じてのファーストシュートがネットを揺らし、サウジアラビアが同点に追いつく。

するとスタンドのボルテージが一気に上がり、サウジアラビを後押しする声援が大きくなると、53分に衝撃の展開。ボックス内左でボールを持ったサレム・アル・ドサリがカットインから右足シュート。強烈なシュートがGKの手を弾いてネットを揺らし、サウジアラビアが逆転に成功する。

一気に逆転されてしまったアルゼンチン。ここからギアを上げていきたいところ。57分にはメッシがボックス内で横パスを受けてシュートを目指すが、サウジアラビアの守備に阻まれる。

アルゼンチンは59分に一気に3枚替え。ロメロ、パプ・ゴメス、パレデスを下げ、リサンドロ・マルティネス、フリアン・アルバレス、エンソ・フェルナンデスを投入する。

するとアルゼンチンは63分に決定機。左CKからのクロスに対して、ボックス内右でニコラス・オタメンディが折り返すと、最後はリサンドロ・マルティネスが押し込みに行ったが、GKモハメド・アル・オワイスがビッグセーブで防ぐ。

追いつきたいアルゼンチンだが、攻撃時には焦りが見え、決定的なシーンをあまり作れない。時間ばかりが経過する中で、80分にはボックス手前でFKを獲得。これをメッシが狙い澄まして左足を振り抜くが、シュートは落ち切らずに枠を超えていく。

84分には右からのクロスに対して、ボックス内でメッシがヘッド。珍しい場面も、GKアル・オワイスが立ちはだかり得点を許さない。

サウジアラビアは最終盤に守備の選手を入れて5バックで守りを固めることを選択。アルゼンチンは個で打開しに行くが、サウジアラビアの堅い守備の前にゴールを割れない。

刻々と時間が過ぎていく中、サウジアラビアにアクシデント。クロスボールに対応した際にGKアル・オワイスのヒザがヤセル・アル・シャフラニに入ってしまう事態に。アル・シャフラニは担架で運び出される。

その後もアルゼンチンは攻め込むが、最後まで同点ゴールは生まれず。敗れたアルゼンチンは2019年7月3日、コパ・アメリカ準決勝でブラジルに敗れて以来の敗戦。W杯ではアジア勢に初めて敗れることとなった。

アルゼンチン代表 1-2 サウジアラビア代表
【アルゼンチン】
リオネル・メッシ(前10[PK])
【サウジアラビア】
サレー・アル・シェフリ(後3)
サレム・アル・ドサリ(後8)