イタリア代表が2大会連続出場を逃したワールドカップが終わり、セリエAが4日に再開される。W杯前の状況を振り返ると、15試合を消化した段階で首位を快走していたのはナポリ(勝ち点41)。2位ミラン(勝ち点33)に8ポイント差を付けている。再開初戦の第16節、ナポリは5位インテル(勝ち点30)とのビッグマッチを戦う。

中断前、ナポリはウディネーゼに逃げ切り勝利として怒涛の11連勝とした。MFクワラツヘリアを欠いている状況だったが、ものともせず連勝を伸ばしていった。そのクワラツヘリアが中断を経て復活。先発が予想されている。W杯に出場していない主力の多いナポリにとって追い風となったであろう中断だが、インテル戦でコンディションの良さを見せ付けられるか。

対するインテルは中断前、アタランタに勝利し、こちらも良い形で中断に入った。ナポリに比べるとW杯に出場していたメンバーが多いが、コンディション面はどうか。W杯で悔しい思いをしたFWルカクやDFダンフリース、GKオナナらの活躍に注目だ。

2位ミランは12位サレルニターナ(勝ち点17)とのアウェイ戦に臨む。ミランは中断前、フィオレンティーナに競り勝ってナポリとの勝ち点差を維持。これ以上離されたくない中、サレルニターナ戦は必勝を期したい。W杯で活躍したFWジルーとDFテオ・エルナンデスのフランス代表組、チャンスを貰えなかったFWレオンらの活躍に注目だ。

そして中断期間中に衝撃のフロント総退陣があった3位ユベントス(勝ち点31)は、18位クレモネーゼ(勝ち点7)とのアウェイ戦を戦う。不正会計によりカルチョポリに匹敵するような騒動となったユベントス。セリエB降格の可能性も報じられたが、現状はお咎めないようだ。ピッチ外が騒がしいのとは裏腹に、中断前のユベントスはインテルやラツィオを下して上昇ムードにあった。その勢いを持続させることができているのかが注目される。

上位陣では4位ラツィオが16位レッチェ(勝ち点15)とのアウェイ戦を、7位ローマ(勝ち点27)は10位ボローニャ(勝ち点19)とのホーム戦を戦う。ラツィオはFWインモービレ、ローマはFWザニオーロの両イタリア代表がW杯出場を逃した鬱憤をいかに晴らすのかが見ものだ。

◆セリエA第16節
1/4(水)
《20:30》
サッスオーロvsサンプドリア
サレルニターナvsミラン
《22:30》
トリノvsヴェローナ
スペツィアvsアタランタ
《24:30》
ローマvsボローニャ
レッチェvsラツィオ
《26:30》
クレモネーゼvsユベントス
フィオレンティーナvsモンツァ
《28:45》
インテルvsナポリ