ユムティティにラツィオサポーターから人種差別チャント…涙を流してピッチを後に
問題があったのは4日に行われたセリエA第16節のレッチェvsラツィオ。試合中のアウェイのサポーターから両選手に対する人種差別チャントが発せられ、試合が一時中断する事態に。主審のリヴィオ・マリネッリ氏は、チャントが止まない限り試合を再開させないとアナウンスするに至った。
これに応えてレッチェのサポーターが彼らを励ますように名前を叫び、試合は無事に再開。そして、レッチェは後半の2ゴールで4位のラツィオから逆転勝利を収めた。
大きな白星となったが、試合後のユムティティの目には涙。レッチェは公式ツイッターで「勇気の歌が人種差別的チャントに打ち勝った! 黄色と赤に染まったすべてのレッチェファンは、一つの名前を叫んだ。『ユムティティ』と」と投稿し、改めて同選手を激励した。
また、他にもジェローム・ボアテングはアレクサンドル・ラカゼット、ブレイズ・マテュイディらから2人を支持するコメントや人種差別に反対するコメントが届いており、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長からは「サミュエル・ユムティティとラメック・バンダと結束しよう!はっきりと叫ぼう!NO TO RACISM!」とSNSを通じて伝えている。