徳島ヴォルティスは6日、名古屋グランパスからFW柿谷曜一朗(33)の完全移籍加入を発表した。

セレッソ大阪のアカデミー育ちで、かつてクラブのシンボルナンバーである「8」も背負った柿谷だが、本格的にブレイクするまでは2009シーズン途中から2011シーズン終了まで徳島で修行した過去。実に12シーズンぶりの復帰となる。

2012年のC大阪復帰後は2013年のベストイレブンに輝き、2014年のブラジル・ワールドカップ(W杯)メンバーに。W杯終了からスイスの強豪バーゼルで欧州挑戦を遂げた後、2016年からC大阪に舞い戻り、2021年から名古屋に移籍した。

その名古屋移籍1年目こそ公式戦52試合出場で9得点を決めたが、昨季は10月に左腓骨筋腱損傷の治療で手術も受け、公式戦29試合出場で1得点のみに。J1リーグに限れば無得点に終わったなか、古巣の徳島で復活を期す決断に至った。

徳島を通じて「皆さんお久しぶりです」と挨拶の言葉とともに、意気込みを語っている。

「文字で復帰に対しての思いは長くなるので、ここではただいまの一言でお願いします。様々な思いがあるとは思いますが、もう一度昇格に向けて、がんばりたいので応援よろしくお願いします」

一方の名古屋を通じては「2年間お世話になりました」と綴り、別れの言葉を送っている。

「ACLやタイトル獲得と、素晴らしい経験をさせていただきました。2022シーズンはけがもあり、期待に応えることができず、申し訳なかったです。チームは変わりますが、名古屋グランパスのタイトル獲得を心から願っています。ありがとうございました」