シティが4発完勝でチェルシー粉砕! ポッターのチームは今季3戦無得点で全敗…《FAカップ》
EFLカップ初戦で対峙し、3日前にはリーグ戦でも相まみえた両雄による今季3度目の対戦。
ここまでの2試合をいずれも勝利したシティは、対ブルーズ3連勝を目指すホームゲームで1-0の勝利を収めた前回対戦から先発7人を変更。ウォーカーとロドリ、ベルナルド・シウバ、フォーデンが継続起用となった一方、アルバレスがカタール・ワールドカップから復帰後初出場。また、パーマーやセルヒオ・ゴメスが起用された。
一方、3度目の正直でシチズンズ撃破を狙うポッターのチームは、負傷者続出の中で先発6人を変更。GKケパ、クリバリ、コバチッチ、ハヴァーツらが引き続きプレーした一方、負傷明けのマウント、トップチームデビューの19歳DFハンフリーズがホールらと共にスタメン入り。さらに、バディアシルとダビド・ダトロ・フォファナの新加入組がベンチに入った。
経験が少ない相手のバックラインを意識してか、キックオフ直後からアグレッシブにプレッシャーを仕掛けていくシティが押し込む入りを見せる。
安定したボール保持に加え、攻撃的な守備によってアウェイチームに窮屈なプレーを強いるも、なかなかフィニッシュには至らず。19分にはラポルテからのフィードに完璧なタイミングで抜け出したパーマーに最初の決定機。だが、ボックス左に持ち込んで放ったシュートはGKケパの好守に阻まれる。
それでも、引き続き主導権を握るホームチームは直近2度の対戦でチームを勝利に導いてきたアルジェリアの魔術師が再び決定的な仕事を果たした。23分、ボックス手前右の好位置でFKを獲得したマフレズは自らキッカーを務めて得意の左足を振り抜く。壁の上を掠めた鋭いシュートがゴール右上隅の完璧なコースに決まった。
マフレズの圧巻の直接FKでこの試合でも先手を奪ったシティは、これで落ち着くことなく相手を攻め立てる。そして、27分には左CKの際にボックス内のハヴァーツが上げた左手にボールが当たると、オンフィールド・レビューの末にPKを獲得。これをアルバレスがケパの執拗な駆け引きに動じることなく左下隅に蹴り込んだ。
個人技と幸運によって瞬く間に2点のリードを得たペップのチーム。今度は圧巻のチームプレーから3点目を奪い切る。
38分、ウォーカーとセルヒオ・ゴメスの見事なボールキープを起点に相手陣内へ侵攻すると、左サイドでパーマー、ロドリと繋いで浮き球のサイドチェンジが右のマフレズに繋がる。これに絶妙なタイミングのインナーラップで絡んだウォーカーがボックス右から完璧な折り返しを供給すると、ゴール前で待ち構えていたフォーデンが左足インサイドでうまく面を作ってゴール左隅へ流し込んだ。
相手守備に何もさせない完璧なコンビネーションプレーでチェルシーの心を完全に折ったホームチームは、4点目こそ奪い切れなかったものの、相手にシュートを1本も打たせない圧倒ぶりで試合を折り返した。
早くも敗色濃厚のチェルシーはコバチッチとハヴァーツを下げてハーフタイム明けにザカリアと共に、モルデからの新戦力フォファナをピッチへ送り込む。さらに、ギャラガーとホールをウイングバックに配置した[3-4-2-1]に並びを変えた。
3点リードのシティがペースダウンしたこともあり、後半はほぼイーブンの展開が続く。そして、55分にはマウントのシュートでアウェイチームがようやく最初のシュートを記録した。
ここから攻勢を強めたいポッターのチームだったが、シティにうまくゲームをコントロールされて以降はフィニッシュまで持ち込めない。63分にはジョルジーニョとツィエクを下げてアスピリクエタとハッチンソン、73分にはマウントを諦めてチュクエメカを最後のカードとして切った。
一方、後半もゲームを支配するものの、フィニッシュの数が増えていかないシティ。58分にはフル稼働のロドリと共にセルヒオ・ゴメスを下げてフィリップス、カンセロをピッチへ送り込んだ。
その後は完全に省エネモードのホームチームだが、変わらずに声援を送り続けるサポーターに応えるため、試合終盤に4度目の見せ場を創出。85分、ベルナルド・シウバのスルーパスに抜け出したフォーデンがボックス内でDFクリバリのファウルを誘ってPKを獲得。これをマフレズがきっちり決め切った。
これでゴールショーを締めくくったシティは危なげなく4-0で試合を終わらせ、4回戦進出を決定した。一方、なすすべなく完敗のチェルシーはまたしても一矢報いることも叶わず、今季のシティ戦は3戦無得点で全敗となった。
2023年最初の国内タイトルを懸けたカップ戦『スーペルコパ』
準決勝の2試合「Rマドリードvsバレンシア」「ベティスvsバルセロナ」を生放送&ライブ配信!
詳しくはこちら