インテルはチェルシーから期限付き移籍で加入中のベルギー代表FWロメル・ルカク(29)について、夏に返却する可能性があるようだ。

ルカクは2019年夏にマンチェスター・ユナイテッドからインテルに移籍すると、アントニオ・コンテ監督の下でエースとして定着。2020-21シーズンにはセリエAで24ゴール11アシストを記録する活躍を見せ、チームの11シーズンぶりのスクデット獲得に大きく貢献した。

その後、2021年8月に若手時代を過ごしたチェルシーに1億1500万ユーロ(現レートで約162億円)の移籍金で加入するも、トーマス・トゥヘル監督の戦術にフィットせず。チームでの序列が低下すると、メディアに不満を公言したことでクラブとの関係も悪化し、昨夏にインテルへレンタル移籍の形で復帰した。

しかし、今シーズンは度重なる負傷に悩まされ、ここまでのセリエAで6試合に出場して1ゴールのみと苦戦。昨年11月に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)でも活躍できず、市場価値は下落し続けている。

イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、当初のインテルは来シーズン以降もルカクのレンタルを継続する意向だったが、今季の不調を受けて見直す可能性が出てきているとのことだ。

クラブや、シモーネ・インザーギ監督は引き続きこれからのパフォーマンスを精査する模様。ルカク自身が望むインテル残留を実現させるためには今後の活躍が必要不可欠となりそうだ。