「W杯でプレーできないかも」日本代表MF遠藤航、W杯前の脳震とうの裏側を明かす「クレイジーな瞬間だった」
ブンデスリーガのデュエルキングとして驚異のボール奪取力を見せる遠藤。キャプテンとしてもチームを率い、2021-22シーズンは見事に残留を決めるゴールも奪っていた。
今シーズンもキャプテンを務める遠藤は、変わらずにデュエルキングとして君臨。カタールW杯でもその活躍が期待された中、直前でアクシデントに見舞われた。
11月8日に行われた、ブンデスリーガ第14節のヘルタ・ベルリン戦。遠藤はこの試合でも先発出場。しかし、相手選手とピッチ内で頭同士が接触。そのまま意識を失い、ピッチに倒れ込み、スタジアムは騒然とした。
なんとか意識を取り戻し、そのまま担架で運び出され病院へ搬送。入院をしたが、その後に退院。無事にW杯でもプレーしていた。
シュツットガルトは遠藤のインタビュー動画を公開。その中で、脳震とうとなったヘルタ・ベルリン戦の話題に触れ、当時の記憶がないとコメント。ギリギリの状態でなんとかW杯に間に合うことができたと裏話を明かした。
「ヘルタ戦は僕たちにとって本当にいい試合だったといえると思います。頭をぶつけるまでは僕もいいプレーができていました」
「勝つために2点目のゴールを取ろうとプレーしていましたが、実は頭を打ったのは覚えていないんです。僕にとってクレイジーな瞬間でした」
「病院では頭が痛くて何度か吐きました。W杯でプレーできないかもと思いましたね」
「最初の何日かは休むことしかできませんでした。いつカタールに飛べるのかわからなかったので、ドクターと連絡を取っていました」
「カタールでも回復のためのプログラムがありそれが終わった時にはドイツ戦の4日前でした。そこからチーム練習に加わって、ドイツとの初戦に備えました」
遠藤はカタールW杯で4試合に出場。コスタリカ代表戦で違和感を覚えたため、スペイン代表戦はわずかな時間のプレーに終わったが、チームを支えベスト16入りに貢献。ただ、その裏では大変なことが起きていた。