シャルケの日本代表DF吉田麻也が、トーマス・レイス監督に酷評されている。ドイツ『RUHR 24』が伝えた。

カタール・ワールドカップ(W杯)による中断期間があり、その後はウィンターブレイクに入っているブンデスリーガ。その他の主要リーグはとっくに再開しているが、今週末まで休暇となる。

そのため、各クラブはトレーニングキャンプやフレンドリーマッチで調整。最下位からの巻き返しを図るシャルケも例に漏れない。

そのシャルケは14日にブレーメンとホームでトレーニングマッチを実施。1-0で敗れていた。

試合は開始4分に失点。中盤で不用意なヒールパスを試みてボールを失うと、左サイドを仕掛けられクロス。ドイツ代表FWニクラス・フュルクルクにヘディングを決められていた。

フィルクルクとはカタールW杯でも対戦し、吉田がマークしていたが、クロスの際にポジションを取られてマークを外してしまい、失点に関与。吉田について、レイス監督は明確に苦言を呈し、それ以外の選手のプレーにも怒りを見せた。

「残念ながら、彼はゴールを決められた時に再び相手を見失ってしまった」

「中盤で不必要にヒールを使う、不必要にまたぐ、クロスを許す、人を見失う、実は数的不利になる…いつもミスの連鎖が話題となる」

「そのようなプレーの結果として遅れをとるようであれば、それはとても迷惑な話だ」

吉田に限ったわけではないが、確実性の高くないプレーによりずれが生じ、そこから負の連鎖が始まり失点、敗戦を繰り返していては降格は確実となってしまう状況。立て直せていない現実を突きつけられることとなってしまった。

守備のリーダーとしてカタールW杯では日本代表をまとめていた吉田だが、チームではやはり不安定なプレーを見せてしまうことに。批判の対象となった上に、さらにこの試合では負傷交代してしまった。

ハーフタイム以降はプレーしなかった吉田について「今のところ、心配する必要はない」と明言。吉田はヒザを打撲したとみられており「彼が休んだ後に完全にトレーニングに戻ってくると想定している。そうすれば修正できる」と語り、21日に予定されている再開初戦のフランクフルト戦には間に合うだろうとした。