「正直ものすごく悩み苦しみました」トッテナム移籍の岩渕真奈がアーセナルファンに謝罪、男子は“禁断”とされる移籍に「申し訳ない気持ちでいっぱいです」
岩渕は日テレ・メニーナから2007年に日テレ・ベレーザに昇格。2013年にドイツのホッフェンハイムへと移籍すると、2014年からはバイエルンでプレー。その後、2017年7月にINAC神戸レオネッサに加入し、一時日本復帰となったが、2020年12月にアストン・ビラへと移籍。そして、2021年5月からアーセナルでプレーしていた。
アーセナルでは女子チャンピオンズリーグ(WCL)のデビュー戦でゴールを記録。だが、今シーズンここまでは3試合の出場にとどまっていた。
チームメイトからも愛され、クラブのレジェンドであるイアン・ライト氏が溺愛。またアディダスと契約するため、チームのユニフォームなどのモデルも度々務め、ファンからも愛される存在だった。
その岩渕はノースロンドンのライバルへ移籍。男子チームの両チーム間の移籍は“禁断”とされており、様々な意見が出ることは想像に難くないが、岩渕は自身のインスタグラムで心境を綴り、アーセナルファンへ謝罪すると共に、トッテナムで活躍することを誓った。
「アーセナルからトッテナムへ期限付きですが移籍する事になりました。もちろんアーセナルとトッテナムの関係値は自分でも理解はしています。自分自身も正直ものすごく悩み苦しみました」
「その中でのこの移籍という事で、いろいろ思われる事はあると思いますが、求められたチームで精一杯プレーする事に変わりはないです」
「またサッカー選手としてのキャリアも終盤に差し掛かっている今、自分の夢や目標に向かって最善の決断をさせてもらい、そのせいで裏切ってしまった人もいるかもしれません。特に大好きなアーセナルファンの皆さんには申し訳ない気持ちでいっぱいです」
「どんな場所でも自分らしく頑張りたいと思っています。今シーズンはスパーズのために、そしてその先の未来のために、全力で日々努力していきたいと思っています」
この投稿にはイアン・ライト氏は大量のハートでコメント。チームメイトのGKケイラン・マルケスは「どこに行っても愛している」とコメント。その他、ファンもエールをたくさん送り、岩渕がいかに愛されていたかがわかるコメント欄となった。
なでしこジャパンは今夏オーストラリアとニュージーランドで行われる女子ワールドカップを戦うが、岩渕もトッテナムで調子を上げて大会で活躍できるのか注目が集まる。