今シーズン途中までチェルシーを率いていたトーマス・トゥヘル氏(49)が、トッテナムの指揮官就任を希望しているようだ。

2021年1月にチェルシーの指揮官に就任したトゥヘル氏。フランク・ランパード前監督の下で機能不全に陥っていたチームを瞬く間に立て直すと、クラブ史上2度目のチャンピオンズリーグ(CL)優勝に導いた。

昨シーズンも2つの国内カップ戦で決勝に進出しながら、プレミアリーグでも3位フィニッシュ。多くの負傷者を抱えながら上々の成績を残したが、昨夏にオーナーがロマン・アブラモビッチ氏からアメリカ人のトッド・ベーリー氏に変わると、成績不振を理由としてシーズン開幕からわずか7試合で解任された。

以降はフリーの状態が続き、これまでにアストン・ビラやレバークーゼンからのオファーを拒否したと報じられるトゥヘル氏。イギリス『ミラー』によると、トッテナムの指揮官の座を狙っている模様だ。

トッテナムはアントニオ・コンテ監督が2021年11月から指揮を執り、今シーズンはプレミアリーグ開幕から7試合無敗と好スタートを切ったが、直近6試合わずか2勝で5位に後退するなど失速。加えて、コンテ監督とトッテナムの契約は今夏までとなるが延長交渉に進展はなく、去就が不透明となっている。

仮にコンテ監督が退任し、トッテナムから後任のオファーがあった場合、トゥヘル氏は快諾する準備があるとのことだ。これまでアンドレ・ビアス・ボアス氏やジョゼ・モウリーニョ監督(現ローマ)、コンテ監督とチェルシーを経てトッテナムの指揮官に就任した指揮官は多いが、トゥヘル氏もこの流れに続くのだろうか。