ラ・リーガ第24節、ベティスvsレアル・マドリーが5日にエスタディオ・ベニート・ビジャマリンで行われ、0-0のドローに終わった。

5位のベティス(勝ち点40)は前節、最下位のエルチェ相手に後半の数的有利を生かして3-2の大逆転勝利。リーグ3連勝を飾った。週明けにヨーロッパリーグ(EL)のマンチェスター・ユナイテッド戦を控えるペジェグリーニのチームは、フェキルやカナーレスといった主力を欠く中、1トップにボルハ・イグレシアス、2列目にロドリ、アジョセ・ペレス、ルイバルを並べる形で臨んだ。

一方、2位のマドリー(勝ち点52)は、前節行われたアトレティコ・マドリーとのダービーを消化不良の1-1のドローで終えた。さらに、コパ・デル・レイ準決勝1stレグのクラシコでは守備的な戦いを貫いたバルセロナにホームで0-1の敗戦。公式戦7試合ぶりの黒星となった。難敵相手にバウンスバックの白星を狙うアンチェロッティのチームは先発3人を変更。カルバハル、ナチョ、モドリッチに代えてルーカス・バスケス、チュアメニ、ロドリゴを起用。カマヴィンガが久々に左サイドバックに入ったほか、並びをロドリゴとベンゼマを最前線に配した[4-4-2]に変更した。

立ち上がりから主導権争いがしばらく続く中、最初の決定機はホームのベティスに訪れる。9分、イグレシアスのボックス付近でのマイナスの落としからアジョセ・ペレスが強烈なシュートを枠に飛ばすが、これはGKクルトワの好守に阻まれる。

一方、マドリーは直後の12分にロドリゴの鮮やかなドリブル突破からボックス付近の好位置でFKを獲得。ここでキッカーのベンゼマが鋭く振り抜いた右足のシュートが壁に入った味方のリュディガーにディフレクトしてゴール右隅に突き刺さる。だが、オンフィールド・レビューの結果、ボールがリュディガーの手に当っていたとしてハンドでのゴール取り消しとなった。

以降はマドリーがボールを保持して左サイドのヴィニシウスの個人技、味方との細かいパス交換で再三ボックス内への侵入を試みるロドリゴを起点に攻め手を窺う。だが、相手のソリッドなディフェンスラインに手を焼きなかなかフィニッシュまで持ち込めない。32分にはバルベルデがエリア外から豪快に足を振っていくが、これはわずかに枠を捉え切れない。

その後も一進一退の攻防が続く中で互いにシュートシーンを作り出したが、クルトワ、ブラーボと両GKを脅かすまでには至らず。均衡が保たれたままゴールレスでの折り返しとなった。

両指揮官共にハーフタイムに攻撃のテコ入れを図った中、後半は立ち上がりから両GKの仕事機会が増える。ベティスが開始直後にルイバル、53分にはミランダの正確な左からの折り返しに反応したイグレシアスがゴール至近距離から決定的なシュートを放つが、これはGKクルトワが圧巻の連続セーブで凌ぐ。

対してマドリーは48分にヴィニシウスの個人技からボックス内のベンゼマ、前半同様にバルベルデが得意のミドルシュートを枠に飛ばしていくが、こちらはGKブラーボのビッグセーブに阻まれる。

後半序盤の攻防を経てやや守勢に回ったマドリーは59分にルーカス・バスケスを下げてカルバハル、63分にはチュアメニとカマヴィンガを下げてセバージョス、ナチョを同時投入。この交代で並びを[4-3-3]に変更した。

一方、時間の経過と共にマドリーの圧力に晒され始めたベティスも71分に2枚替えを敢行。イグレシアスとアジョセ・ペレスを下げてウィリアン・ジョゼ、ルイス・エンヒキをピッチに送り出した。

後半半ば以降は完全に相手を押し込んだアウェイチームは、古巣対戦のセバージョスの鋭いダイレクトシュートを始め、ヴィニシウス、ナチョとボックス内で続けて決定的な枠内シュートを放つが、これはGKブラーボのビッグセーブに阻まれる。

自分たちの流れでゴールをこじ開けられず、試合終盤にかけては再び攻撃が停滞し始めるマドリー。87分には切り札である18歳FWアルバロ・ロドリゲスを最後のカードとして切ったが、最後までベティスの堅守を破ることは叶わず。

この結果、白熱の上位対決はゴールレスドローに終わり、公式戦3戦未勝利のマドリーは首位バルセロナとの勝ち点差が「9」に開くことになった。

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