ベルギーサッカー協会(KBVB)は6日、ロイヤル・アントワープのDFトビー・アルデルヴァイレルト(34)がベルギー代表を引退することを発表した。

アヤックスの下部組織で育ったアルデルヴァイレルトは、2009年1月にファーストチームに昇格。頭角を表し、公式戦186試合に出場し15ゴール13アシストを記録。2013年9月にアトレティコ・マドリーへと完全移籍する。

アトレティコではあまり出番を得られないでいると、2014年9月にサウサンプトンへレンタル移籍。2015年7月にトッテナムへと完全移籍を果たしていた。

トッテナムでは長らくチームのディフェンスラインを支え、公式戦236試合に出場し9ゴール5アシスト。2021年7月にカタールのアルドゥハイルへと完全移籍すると、2022年7月から始めて母国のアントワープへ移籍しプレーしていた。

世代別のベルギー代表を経験したアルデルヴァイレルトは、2009年5月29日に、日本で行われたキリンカップのチリ代表戦でA代表デビュー。ワールドカップ(W杯)は2014年、2018年、2022年と3大会に出場し、13試合で2アシストを記録。ロシアW杯ではラウンド16の日本代表戦にも出場していた。

ユーロも2016年と2021年の2大会に出場し9試合でプレーし1ゴールを記録。代表通算では127試合で5ゴール12アシストを記録していた。

アルデルヴァイレルトは、KBVBを通じてコメントしている。

「小さい頃、代表チームでプレーすることを夢見ていた。この夢が現実になったことに、心から感謝し、誇りに思う」

「14年後、僕は127回の国際試合、3回のW杯、2回のユーロ、そして数え切れないほどの美しい思い出を振り返ることができる。この引退は、胸が張り裂けそうな思いとともに、発表させてもらう。2009年のデビュー以来、肉体的にも精神的にも完全に身を粉にしてきた」

「今は僕の素晴らしい家族により目を向け、アントワープでの僕の役割に最高の形で集中し始める時だ。とても難しい決断だったけど、今の僕にとっては正しい決断だ」

「チームメイトのみんな、そしてベルギー代表のスタッフのみんな、共に経験した忘れられない時間に感謝する。彼ら無しでは、このようなことはあり得なかっただろう」

「最後に、ベルギーのファンのみんなにも挨拶をしたい。応援ありがとう。僕は君たちのことを決して忘れることはない」