アーセナルにとっても日本代表にとっても大きな痛手となってしまいそうだ。

16日、ヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16・2ndレグでアーセナルはホームにスポルティングCPを迎えた。

1stレグを2-2のドローで終えていたアーセナル。プレミアリーグの優勝とともに、EL制覇も目指す中、この試合では日本代表DF冨安健洋が先発出場を果たした。

スポルティングの日本代表MF守田英正は出場停止のために日本人対決は実現しなかったが、試合早々にアクシデントが発生する。

守備対応の際にバランスを崩して右ふくらはぎの筋肉を伸ばしてしまった様子の冨安がピッチに座り込むことに。結局、プレー続行不可能となってしまい、DFベン・ホワイトと交代。先発のチャンスも、わずか9分でピッチを後にすることとなってしまった。

アーセナルはその後にグラニト・ジャカのゴールで先制するも、直後にフランス代表DFウィリアム・サリバも違和感を訴えて負傷交代することに。後半に追いつかれると、延長戦でも決着がつかず、最後はPK戦でスポルティングの前に敗退となってしまった。

ELからの敗退も手痛い中、最終ラインの2人が負傷交代するアクシデント。特に冨安は昨シーズンも痛めていたふくらはぎということもあり、試合後には松葉杖をつく姿も目撃されていた。

イギリス『フットボール・ロンドン』は、ミケル・アルテタ監督は試合後の負傷者の状況についてのコメントを伝え、検査などをしていないためにハッキリとはしないが、冨安は重傷の可能性があるとした。

「わからない。冨安はリアクションとストレートな私への言葉から、かなり深刻な様子だ。でも、判断するには早すぎる」

「ウィリー(ウィリアム・サリバ)もわからない。彼は違和感があり、続行不可能となったので、交代させることにした」

19年ぶりのプレミアリーグ制覇に向けても停滞離脱となりそうな負傷者。果たしてどの程度の重度なのか、検査結果が気になるところだ。