23日、アルゼンチン代表は親善試合でパナマ代表をモニュメンタル・スタジアムに迎え、2-0で勝利した。

カタール・ワールドカップ(W杯)で悲願の優勝を飾ったアルゼンチンにとってW杯後初の代表戦。チケットは完売となり、大勢の観衆の中、試合前にはW杯優勝を祝うセレモニーも行われた。

まさに凱旋試合という試合前だったが、16分にはアルゼンチン国民がヒヤリとする場面があった。

16分、FWリオネル・メッシに対してパナマのDFケビン・ガルバンとMFホセ・ムリーリョがほぼ同時にスライディングタックル。挟み込むような形になるとメッシは悶絶し、その右ヒザからは血も出ていた。

勢いよくスライディングしたガルバンにはイエローカードが出たものの、アルゼンチンの選手たちはエースを守ろうと抗議の声が上がっていた。『ESPN』もこのプレーを伝えると、ファンからは「親善試合じゃないのか?」、「少林サッカーを思い出した」、「こういうのは見たくない」、「狂っている」と批判の声が上がっていた。

その後も度々ファウルで止める場面が目立ったパナマだが、メッシはその度に精度の高いFKを披露。78分にはメッシの直接FKがゴール左のポストに阻まれたもののこぼれ球をチアゴ・アルマダが押し込みアルゼンチンが先制すると、89分にはゴール右上の完璧なコースに直接FKを沈めた。

アルゼンチンは凱旋試合を2-0でしっかりと勝利。ファンの前でゴールを決めたメッシはさすがだった。