途中出場の西村拓真が一発回答! 新生・日本代表の初陣はウルグアイとドロー!【キリンチャレンジカップ】
カタール・ワールドカップ(W杯)後の最初の活動となった日本とウルグアイ。日本は森保一監督が史上初となるW杯後の続投となり、2期目の指揮となる。
ベテラン勢が招集をされなかった中、スターティングメンバーにはカタールW杯不参加のDF菅原由勢、DF瀬古歩夢が名を連ね、残りの9名はW杯に招集されたメンバーがピッチに立つこととなった。なお、新型コロナウイルス(COVID-19)の陰性判定が出ずにトレーニングに加わっていなかったMF久保建英はメンバー外となった。
対するウルグアイも新監督が決まらない中での活動に。こちらもベテラン勢が不在となり、さらにはFWダルウィン・ヌニェスやDFロナルド・アラウホら主軸の一部も不在となった中、MFフェデリコ・バルベルデやFWファクンド・ペリストリなどが先発した。
今回招集されなかったDF長友佑都やDF酒井宏樹も観戦に訪れた一戦。日本はW杯と同様に前線からボールを奪いにいくプレッシングを見せていく。
日本は両サイドバックがインサイドに入り、三笘と堂安がワイドに開く形でビルドアップをして攻めていく。対するウルグアイは、攻撃時は[4-3-3]、守備時は[4-4-2]でプレスをかけに行く形となっている。
すると12分、左サイドを突破した浅野がボックス左からシュート。これはニアサイドに飛ぶが、GKロチェがセーブする。
互いに様子を窺いながらパスを繋いでいく中、19分には日本がセットプレーからカウンター。CKのボールをキャッチしたシュミット・ダニエルが鋭いスロー。これをスペースで受けた三笘がドリブルを仕掛けるが、戻りの早いウルグアイの守備に対応されてしまう。
それでも21分、縦パスを鎌田が右サイドへダイレクトで展開すると、菅原の絶妙な裏へのグラウンダーのパスに浅野が走り込みボックス内でシュート。しかし、これは枠を捉えられない。
27分には右サイドでボールを持った堂安が相手のタックルをかわしてドリブル突破。ボックス右からクロスを送るが、これはGKにキャッチされる。
日本は34分に連続攻撃。バイタルエリアでパスを繋いで最後は菅原がクロスもDFがクリア。こぼれ球を拾い、遠藤の裏へのパスに抜け出た堂安がヘッドで折り返すも、相手にクリアされる。
ウルグアイにシュートを打たせないまま進めていた中、右サイドから崩されバルベルデがシュート。クロスバーに跳ね返ったボールをバルベルデ自ら頭で押し込み、ウルグアイが先制する。
ファーストシュートでゴールを奪い切ったウルグアイ。後半は積極的にプレーする中、54分に相手ボールを奪うと三笘がドリブルスタート。バイタルエリアまで長い距離を運ぶと、スルーパスに抜け出した浅野が追いつきシュート。しかし、相手に寄せられ力なくGKがキャッチする。
ビルドアップのスピードアップができずに攻撃が停滞している日本は、61分に堂安と浅野を下げて伊東純也、上田綺世を投入する。
すると65分、右サイドでボールを持った伊東が仕掛けてボックス内の上田にパス。上田が戻すと、受けた伊東が1つ持ち出し倒されPKが与えられる。しかし、VARチェックが入りオン・フィールド・レビューの結果、PKは取り消しでノーファウルとなった。
チャンスを逸した日本は、守田と鎌田を下げて、田中碧と西村拓真を投入。すると75分に西村が一発回答。右サイドのスペースに出たロングスルーパスを、伊東が受けて縦にドリブルで仕掛けてグラウンダーのクロス。これに後方から走り込んだ西村がダイレクトで蹴り込み、日本が同点に追いつく。
勢いに乗りたい日本は、伊東を軸に果敢に右サイドから仕掛けていく。しかし、フィニッシュまでいけないでいると一転してピンチに。85分、ウルグアイはボックス内でパスを繋ぎ、最後はトーレスがシュート。しかし、これはバーに直撃して難を逃れる。
日本は89分に菅原、三笘を下げて橋岡大樹、初招集の中村敬斗を投入する。時間が少ない中、攻め込んでいくがゴールは奪えず。試合は1-1の引き分けに終わった。
日本代表 1-1 ウルグアイ代表
【日本】
西村拓真(後30)
【ウルグアイ】
フェデリコ・バルベルデ(前38)