日テレ・東京ヴェルディベレーザが逆転優勝へ向け、士気を高めている。

2022-23 Yogibo WEリーグはここまで第15節を終え、首位が三菱重工浦和レッズレディース(勝ち点36)、2位にINAC神戸レオネッサ(勝ち点33)、ベレーザは勝ち点29で3位に付けている。

逆転での女王奪還を狙う女子サッカー界の名門・ベレーザは、残りの7試合を「LAST 7 GAMES.」と呼称して決意表明。アウェイ戦も含めたキャンペーンも施策し、1日には公開取材も開催。選手・スタッフ全員がオリジナルTシャツを着用してのフォトセッションや、想いのこもったモチベーションムービー発表が行われた。

3日の第16節では難敵のジェフユナイテッド市原・千葉レディースを味の素フィールド西が丘で迎え撃ち、7日にはアウェイで浦和との大一番が待っている。

昨シーズンの同時期は第16節のINAC戦での黒星から3連敗。優勝戦線からの脱落と同時に、INACに独走を許してしまった。

WEリーグは現状降格がないため、シーズン終盤の見どころは優勝争いに集約される。竹本一彦監督はそれを踏まえて「(昨季終盤はリーグ戦の)山場を作れなかった」と悔やみつつ、「今年は上位3チームで最終節まで優勝争いをして、WEリーグを盛り上げたい」と、ドラマチックな逆転劇を生んだ2005年や2007年のJ1を例に挙げ、士気を高めている。

ここまで6ゴールを挙げているなでしこジャパンのFW植木理子が「やらなければならないことがシンプルですし、すごい楽しみ」と語れば、キャプテンのDF村松智子も「全部勝って初めて優勝って言葉が出てくると思うので、その覚悟はチーム全員が持って戦っていきたい」との意志を示した。

リーグ戦開幕前のWEリーグカップ決勝では3点のリードを守り切れず、PK戦で浦和に敗れた。そこから徐々にチームの完成度を高め、皇后杯ではINACを4-0と粉砕。直近5試合を4勝1分けと機運の高まるベレーザは残り7試合を全勝の気概で臨み、なでしこリーグ時代の2019年以来となるリーグ制覇を目指す。