プレミアリーグ第35節、マンチェスター・シティvsリーズが6日にエティハド・スタジアムで行われ、ホームのシティが2-1で勝利した。

破竹の9連勝で首位に浮上したシティは、9日に敵地で行われるレアル・マドリーとのチャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグを控える中、17位のリーズとのホームゲームに臨んだ。

ミッドウィーク開催となった延期分のウェストハム戦を、ハーランドのプレミアシーズン最多ゴール達成の一撃などで3-0の完勝を収めたペップのチーム。10連勝での首位固めと共にマドリーとの初戦へ弾みを付ける勝利を目指したホームゲームでは、ハビ・グラシア前監督を解任し、サム・アラダイス新監督を招へいした新生ホワイツを迎え撃った。この一戦では前節からアケ、アルバレス、マフレズ、ハーランドを除く先発7人を変更。守護神エデルソンとデ・ブライネが復帰した一方、リコ・ルイスやラポルテといった控え選手が起用された。

並びは[4-5-1]も守備時に6バックで守る“ビッグ・サム”率いる新生ホワイツに対して、立ち上がりから相手陣内でハーフコートゲームを展開していくホームのシティ。中央のスペースを徹底的に消してくる相手の守備を揺さぶるべく外回りが基本も、要所で中央の選手へ縦パスを差し込みながらチャンスを窺う。

相手の出方を完全に確認した後、15分を過ぎた辺りからフィニッシュまで持ち込む場面を作り始めたシティは、個の力でゴールをこじ開ける。19分、右サイドに抜け出したマフレズが仕掛けてDFの視線を引き付けつつ、ペナルティアーク付近でボールを呼び込むギュンドアンに丁寧な横パスを通す。これをドイツ代表MFがゴール右下隅へ見事な右足ダイレクトシュートで突き刺した。

引いた相手守備をこじ開ける常套手段のミドルシュートで先手を奪ったホームチームは、以降も危なげなくゲームをコントロール。幾つかのフィニッシュシーンを経て、27分には再び同じ形から追加点を奪取。中央から右サイドへのスムーズな展開からタメを作ったマフレズがペナルティアーク付近のギュンドアンにラストパスを送ると、今度はワントラップからゴール左下隅の完璧なコースに右足シュートを突き刺した。

守備的に入りながらも同じ形からの連続失点で早くも勝ち点を持ち帰る可能性が限りなく低くなったリーズ。29分にはCKの流れからロカの正確なクロスをゴール前のマッケニーがドンピシャのヘディングで合わしたが、これはGKエデルソンのビッグセーブに阻まれた。

冷や汗をかいたものの2点差を維持したペップのチームは、大きく戦い方を変えない相手に対して圧倒的なボール保持で試合を落ち着かせる。また、控えGKロブレスの起用でやや連携ミスが目立つ相手守備の隙を突きながら、ハーランドらに試合を決める3点目のチャンスが訪れたが、決め切るまでには至らなかった。

後半も引き続き主導権を握るシティだったが、立ち上がりにアクシデント発生。アケがハムストリングの負傷の再発かピッチに座り込んでしまい、54分にウォーカーをスクランブル投入した。

その後、リーズが攻撃的な2枚替えを敢行して試合に動きが出そうな雰囲気が出始めると、62分にハーランドにビッグチャンス。中央で仕掛けたルイスから足元にパスをもらうと、スムーズな身のこなしからエリア外で足を振るが、このシュートは惜しくも右ポストに阻まれた。

その後は攻勢を強めるリーズの攻撃を危なげなく撥ね返していく一方、なかなかトドメの3点目を奪い切れないシティ。ボックス付近で幾度も見せ場が訪れるハーランドも、なかなか決定的な仕事ができない。

それでも、試合終盤の83分にはボックス内で仕掛けたフォーデンが投入されたばかりのストライクのファウルを誘ってPKを獲得する。しかし、ハットトリックを懸けてPKキッカーを務めたギュンドアンのシュートは惜しくも右ポストを叩いた。

すると、この決定機逸で流れが変わってしまい、直後の85分には守備陣が見せた一瞬の隙からゴール前に抜け出したロドリゴにGKとの一対一を制されて1点を返される。これで1点差となったことで、グアルディオラ監督はアルバレス、ギュンドアンを下げてベルナルド・シウバ、ロドリの投入で逃げ切り態勢に入った。

そして、リーズに2点目を許さずに試合をクローズしたシティがリーグ10連勝で首位をキープすると共に、週明けのマドリー戦へ弾みをつけている。

準決勝はレアル・マドリーvsマン・シティ、インテルvsミラン
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