チャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグ、ミランvsインテルが日本時間10日28:00にキックオフされる。2002-03シーズン以来、20年ぶりにCLでミラノ・ダービーが実現。カルチョ復権の狼煙を告げるに相応しい大舞台でのダービーとなる。

準々決勝ではセリエAを独走していたナポリを2戦合計スコア2-1で撃破したミラン。1stレグではナポリのエースFWオシムヘンが不在だったとはいえ、2試合を通してFWクワラツヘリアを徹底的に潰すピオリ監督の采配が冴え渡り、前評判を覆しての準決勝進出となった。

一方、インテルはベンフィカを2戦合計スコア5-3で下して準決勝進出。敵地での1stレグを堅守を武器に2-0と先勝していたアドバンテージを生かし、2ndレグでは相手が前がかった隙を突いて3ゴールを奪取。ラウンド16でのポルトに続き、ポルトガルの雄を立て続けに破っての13季ぶりベスト4に到達した。

直近のセリエAでは来季のCL出場権を争う直接のライバルであるローマ勢をそれぞれ下し、勢いを持って大一番を迎えている。

なお両チームは今季のセリエAで1勝1敗と互角の戦績。スーペル・コッパではインテルがミランを下して優勝していた。2002-03シーズンのCL準決勝ではミランが勝ち上がり、決勝ではユベントスを下して欧州王者となっていた。

◆ミラン◆
【4-2-3-1】
(C)CWS Brains,LTD.
予想スタメン
GK:メニャン
DF:カラブリア、ケアー、トモリ、テオ・エルナンデス
MF:クルニッチ、トナーリ
MF:ブラヒム・ディアス、ベナセル、サーレマーケルス
FW:ジルー
負傷者:FWイブラヒモビッチ、レオン
出場停止者:なし

直近のラツィオ戦で負傷交代したレオンに欠場の可能性がある。その場合は好調のサーレマーケルスが代役を務める可能性が高いか。その他はベストメンバーで臨める状態だ。

◆インテル◆
【3-5-2】
(C)CWS Brains,LTD.
予想スタメン
GK:オナナ
DF:ダルミアン、アチェルビ、バストーニ
MF:ダンフリース、バレッラ、ブロゾビッチ、ムヒタリアン、ディマルコ
FW:ジェコ、ラウタロ・マルティネス
負傷者:DFシュクリニアル
出場停止者:なし

対するインテルはシュクリニアルが引き続き負傷欠場となるものの、その他で主力にケガ人はいない。アンカーをブロゾビッチが務めるのか、チャルハノールが務めるのか。また、ラウタロの相棒にジェコではなく状態を上げているルカクを起用する可能性がある。

★注目選手
◆DFテオ・エルナンデス(ミラン)
Getty Images
共にイタリア勢らしく堅守を武器にここまで勝ち上がってきており、派手な打ち合いになることは予想し難い。そこでその守備ブロックを誰が攻略するかに視点を当てて注目選手を選出。ミランでは直近のラツィオ戦でも豪快なミドル弾を叩き込んだテオ・エルナンデスに注目したい。欠場の可能性が高いが、レオンと組む左サイドはミランの攻撃において生命線。今季も何度もこの2人によって難局を打開しており、この大一番でもテオ・エルナンデスの攻撃センスが戦局を大きく変える可能性を秘めていそうだ。

◆FWラウタロ・マルティネス(インテル)
Getty Images
対するインテルの攻撃のキーマンはラウタロだ。一時期はプチスランプに陥りゴールから見放されていたが、現在は好調な周期にある。ポストプレーは冴え渡り、セリエAではここ4試合で5ゴールと量産。相棒がジェコであろうとルカクであろうと合わせることができる柔軟さも魅力だ。オシムヘンが攻略に手こずったミラン守備陣だが、ラウタロが打開できるかに注目だ。

準決勝はレアルvsシティのリーグ王者対決にミランvsインテルのミラノダービー
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