フランクフルトが、来シーズンからの新指揮官候補としてフェイエノールトのアルネ・スロット監督(44)をリストアップしているようだ。ドイツ『シュポルト1』が報じている。

フランクフルトは9日、オリバー・グラスナー監督(48)の今シーズン限りでの退団を発表した。

昨シーズンにヨーロッパリーグのタイトルをもたらしたオーストリア人指揮官だが、今シーズンはDFBポカール決勝進出とトーナメントでの強さを発揮している一方、リーグ戦では後半戦での失速によって9位に甘んじる。

さらに、クラブ首脳陣との確執も伝えられた同監督は、2024年までの契約を全うすることなく今季限りでクラブを去ることになった。

ここ最近の報道ではユリアン・ナーゲルスマン氏の副官を務めていたディノ・トップメラー氏(41)、レッドブル・ザルツブルクを率いるマティアス・ヤイスレ監督(35)らの名前が後任候補として挙がっている。

そういった中、『シュポルト1』の報道によると、スポーツディレクターのマルク・クレシェ氏は、フェイエノールトで卓越した手腕を発揮しているスロット監督の招へいに関心を示しているという。

スロット監督は2020年12月に指揮官に就任したフェイエノールトで、昨シーズンはヨーロッパ・カンファレンスリーグ準優勝、今シーズンはヨーロッパリーグ準々決勝進出へ導いた。

さらに、今シーズンのエールディビジでは残り3試合で2位のPSVに8ポイント差を付けて首位に立っており、今週末には2016-17シーズン以来のリーグ優勝がほぼ確実となっている。

オランダ屈指の戦術家という評価に加え、若手育成にも優れる44歳に関しては、トッテナムなどプレミアリーグの幾つかのクラブからの関心も伝えられており、引き抜きは容易ではないが、フランクフルトはクラブの戦略と合致した人材と考えているようだ。

なお、同監督はAZ時代に日本代表DF菅原由勢を短期間ながら指導しており、元日本代表DF長谷部誠とも良好な関係を築けるはずだ。