プレミアリーグ第36節、エバートンvsマンチェスター・シティが14日にグディソン・パークで行われ、アウェイのシティが0-3で勝利した。

ホームでのチャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグを控える首位のシティは、17位のエバートン(勝ち点32)と対戦。リーグ戦11連勝での首位固めと共に、レアル・マドリーとのリターンレグに向けて弾みを付ける勝利を目指した。

グアルディオラ監督は、デ・ブライネの圧巻のミドルシュートで1-1のドローに持ち込んだマドリーとの1stレグから先発4人を変更。ストーンズとデ・ブライネ、ベルナルド・シウバ、グリーリッシュに代えてラポルテ、アルバレス、フォーデン、マフレズを起用。[4-2-3-1]の布陣を採用した。

立ち上がりからボールを保持して相手を押し込むシティだが、強度高くコンパクトなブロックを構築するエバートンの守備にやや手を焼く入りに。

相手が狙うドゥクレを起点としたカウンターを警戒しつつ、70%を超えるボール支配率で押し込み続けるが、なかなか効果的にフィニッシュに持ち込めず。前半半ば過ぎの28分にセットプレーの流れからマフレズがようやく最初のシュートを放った。

その後、エバートンにカウンターとセットプレーから続けて際どいシーンを作られるが、一連の流れでエバートンに攻め気が出たことで守備面に緩みが出たか、王者が畳みかける攻めで一気に試合を動かした。

まずは37分、押し込んだ流れから右サイドのマフレズが左足インスウィングの正確なクロスを入れると、ボックス中央でゴールを背にして右ももでボールをコントロールしたギュンドアンがすかさず右足アウトで叩く形のノールックシュートをゴール左隅へ流し込んだ。

ギュンドアンの技ありの2試合連続ゴールで最初の決定機を先制点に結びつけたアウェイチームは、直後の39分にもディフェンスラインからのフィードのこぼれを回収したギュンドアンが左サイド深くまで運んで正確な左足の浮き球クロスを供給。これをゴール前で待ち構えていたハーランドが打点の高いヘディングで合わせ、プレミアリーグのシーズン最多ゴール記録を更新する今季36点目とした。

前半終盤の連続ゴールによって2点リードで試合を折り返したシティは後半も集中した入りを見せると、早い時間帯に試合を決める3点目を奪った。

51分、フォーデンの仕掛けで得たボックス手前左のFKの場面で、左利きのマフレズと並んでボールの傍に立ったギュンドアンが短い助走から壁のギリギリ上を越す絶妙な直接FKをゴール左へ突き刺した。

ギュンドアンに2試合連続のマルチゴールを許して厳しくなったエバートンは、ハーフタイム明けに投入したモペイに続き56分にはコーディとオナナを同時投入。[5-4-1]に並びを変更し、大きくバランスを崩さずもゴールを狙っていく。そういった中、十分に勝負できるセットプレーの局面でタルコウスキ、ミナのセンターバックコンビが決定的なヘディングシュートを続けて放つが、GKエデルソンの好守などに阻まれる。

一方、後半半ばを過ぎてやや試合のクローズを意識し始めたグアルディオラ監督は、78分に殊勲のゴールスコアラー2人を下げてベルナルド・シウバ、グリーリッシュを同時投入。さらに、試合終了間際にはロドリ、ルベン・ディアスに代えてフィリップス、セルヒオ・ゴメスをピッチに送り込んだ。

そして、これ以上失点したくないエバートンの戦い方もあり、試合終盤はやや見せ場のないまま静かにタイムアップ。格下エバートンに快勝のシティがプレミアリーグ11連勝で首位を維持。週明けのマドリーとのホームでの大一番へ弾みを付けている。

準決勝はレアルvsシティのリーグ王者対決にミランvsインテルのミラノダービー
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