ラ・リーガ第34節、エスパニョールvsバルセロナが14日にRCDEスタジアムで行われ、アウェイのバルセロナが2-4で勝利。この結果、2018-19シーズン以来、通算27回目のプリメーラ優勝を果たした。

バルセロナは前節、コパ・デル・レイ決勝を控えたオサスナに苦戦を強いられながらも、途中出場のジョルディ・アルバが決めた後半終盤の決勝点を守り切ってウノセロ勝利。2018-19シーズン以来、4シーズンぶりのプリメーラ制覇に王手をかけた。

そして、降格圏の19位に沈むエスパニョールとのダービーで27度目の戴冠を狙ったチャビ監督は、前節と全く同じスタメンを採用。今季限りでの退団が発表されたカピタンのブスケッツも自身最後のダービーのピッチに立った。

オサスナ戦の反省を生かすべく後ろ重心のホームチームに対して、立ち上がりからアグレッシブに前へ出ていくバルセロナ。開始6分にはハフィーニャのショートスルーパスに反応したクンデがボックス右に抜け出して絶妙なプルバック。これをペドリが右足インサイドで合わすが、枠の左に外してしまう。

この試合で最初の決定機を逸したアウェイチームだが、頼れるエースが2度目のチャンスを確実にモノにする。11分、最後尾のアラウホから斜めのフィードを受けたバルデがDFオスカル・ジルを振り切ってボックス内に侵入。正確なクロスをゴール前に入れると、タイミング良く入ってきたレヴァンドフスキが左足で押し込み、今季リーグ戦ゴール数を「20」の大台に乗せた。

これで少し重圧から解き放たれたバルセロナは、ストレスなくボールを動かしながらライバルを翻弄。20分には右サイド深くでタメを作ったハフィーニャから内側でボールを引き取ったペドリが緩急を付けた縦への仕掛けからボックス右で柔らかなクロスを供給。ファーでDFの前に一瞬入ったバルデが左足で合わせ、嬉しいトップチーム初ゴールとした。

この追加点で優勝に大きく近づいたものの、以降も攻撃の手を緩めないブラウグラナ。すると、40分には中盤でのブスケッツのボール奪取からフレンキー・デ・ヨングのスルーパスに抜け出した右サイドのハフィーニャが完璧な折り返しを供給。これをゴール前に飛び込んだレヴァンドフスキが左足ワンタッチで合わせ、ドブレーテを達成した。

その後、前半終了間際にはボックス内でブラースヴァイトに恩返しゴールのチャンスを許したが、ここは守護神テア・シュテーゲンがうまく間合いを詰めてビッグセーブ。一矢報いることも許さず。

2枚替えを敢行したエスパニョールの出方に注目が集まった後半立ち上がりだったが、先にゴールをこじ開けたのはバルセロナ。53分、波状攻撃からボックス手前左のデ・ヨングがゴール前にタイミング良く走り込んだクンデに合わせて絶妙な浮き球パスを送ると、元セビージャDFはこれを難なく頭で流し込み、待望の加入後初ゴールを記録した。

この4点目で完全に試合を決めると、62分にはアラウホとハフィーニャを下げてジョルディ・アルバとデンベレを同時投入。この交代でクンデがセンターバック、バルデが右サイドバックに配置を変えた。

ただ、この交代と大量得点差によって徐々に切り替え、ラインコントロールの部分で緩みが出始めると、続けてラインブレイクを許してGKテア・シュテーゲンの仕事が増える。幾つかのピンチは守護神のビッグセーブで凌いだが、73分にはカレーロのミドルスルーパスに完璧なタイミングで抜け出したハビ・プアドに絶妙なループシュートを流し込まれ、この試合でシーズン最多クリーンシート記録に並ぶことはできず。

この失点後にガビと負傷したクリステンセンを下げてマルコス・アロンソ、アンス・ファティを投入したバルセロナは、デンベレらを起点にカウンターから更なる追加点を狙いつつ、試合をクローズにかかる。

その後、後半ラストプレーでホセルに2点目のゴールを許したものの、ダービー完勝のバルセロナが4試合を残して4シーズンぶりのプリメーラ制覇を成し遂げた。

準決勝はレアルvsシティのリーグ王者対決にミランvsインテルのミラノダービー
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