トッテナムのイングランド代表FWハリー・ケイン(29)が、今夏の移籍に向けて動き始めているようだ。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。

これまでトッテナムで3度のプレミアリーグ得点王に輝きながら、いまだメジャータイトルとは縁がないケイン。今季もプレミアリーグで27ゴールを決める活躍を見せながら、チームは無冠どころか、トップ4入りも叶わず、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を逃すことになった。

今年3月にはアントニオ・コンテ監督が選手やクラブの体質を痛烈に批判して契約解除となると、暫定指揮官に任命されたクリスティアン・ステッリーニ監督もわずか1カ月で解任。現在は今季限りの契約でライアン・メイソン暫定監督が指揮を執るが、混迷を深めるクラブで契約が残り1年となるケインの去就が注目されている。

そんな中で、フランス『Le Parisien』によると、パリ・サンジェルマン(PSG)がケインの獲得に動き出しているとのことだ。すでにスポーツ・ディレクター(SD)のルイス・カンポス氏が、パリでケインの代理人と会談の場を設けたという。

PSGは今夏の移籍市場で、ストライカー確保を模索。トップターゲットはナポリのナイジェリア代表FWビクター・オシムヘン(24)だったが、クラブの要求する1億3000万ポンド(約221億円)の移籍金は高すぎると判断している。

一方で、ケインについてはダニエル・レヴィ会長が安売りしない姿勢を示し続けているものの、来夏フリーで手放すリスクは無視できないことから、PSGは8700万ポンド(約148億円)程度の移籍金を提示すれば獲得できると踏んでいる模様だ。

ただし、ケインに対してはマンチェスター・ユナイテッドやバイエルンも関心を示しており、トッテナムが売却を決断した場合に争奪戦が発生する可能性もある。

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