ミランのテクニカルディレクター(TD)を務めるパオロ・マルディーニ氏が昨夏に加入したベルギー代表FWチャールズ・デ・ケテラエルやベルギー代表FWディヴォク・オリジについて言及した。『フットボール・イタリア』が伝えている。

16日、チャンピオンズリーグ(CL)決勝進出を懸け、準決勝2ndレグのインテル戦に臨んだミラン。負傷で1stレグを欠場したポルトガル代表FWラファエル・レオンがスタメンに復帰したが、後半にアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスにゴールを許し、2戦合計スコア0-3で大会を去ることになった。

そんなミランはリーグ戦でも現在5位と、来季のCL出場が危ぶまれている。その理由の一つには前線の層の薄さが挙げられる。

ミランの攻撃はフランス代表FWオリヴィエ・ジルーやレオンに頼る面が大きく、スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチは負傷により、今季リーグ戦4試合の出場に留まっている。苦戦しているデ・ケテラエルやオリジは戦力として計算しづらい状況にあり、既存戦力のクロアチア代表FWアンテ・レビッチなども稼働率の悪さが目立つ。

それでも、マルディーニ氏は昨夏に獲得候補として噂が挙がっていたアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラではなく、デ・ケテラエルを選んだことを後悔はしていないようだ。その一方、オリジはもう少し活躍すると期待していたようで、担ってほしかった役割を明かしている。

「デ・ケテラエルは、改善しなければならない選手の一人だ。シーズンの初めに(ローマのアルゼンチン代表FW)パウロ・ディバラのような選手を獲得していれば、より簡単かつより安価に済んでいただろう。しかし、我々のプロジェクトに適した選手だっただろうか? 我々のオーナーにふさわしい、共に歩んでいくべき選手だっただろうか? 答えはノーだ」

「我々にはアイデアがあり、若くて才能に溢れたチームを作りたいと思っている。若い選手と契約するのはリスクがある。(イタリア代表MF)サンドロ(・トナーリ)は最初のシーズンに苦戦したし、今季のチャールズにも同じことが起きている。しかし、これが我々のサッカーに対する考えであり、投資に対する考えなのだ」

「彼(オリジ)は偉大なストライカーになるためのすべてを備えている。スピードもシュートもテクニックもあるが、ゴール前でマークを剥がすのに苦労しているのは事実だ。正直なところ、我々は彼に多くを期待している」

「彼(オリジ)はフリーエージェントとして加入したが、給与の面ではかなりの額を投じた。トレーニング中の彼を見れば、何をもたらしてくれるのかはわかる。しかし、経験豊富な選手でありながら、我々が期待していたような活躍はできていない。我々はジルーのバックアッパーとして彼と契約したのだ」