プレミアリーグ第37節、ボーンマスvsマンチェスター・ユナイテッドが20日にヴァイタリティ・スタジアムで行われ、アウェイのユナイテッドが0-1で勝利した。

4位のユナイテッドは前節、ウォルバーハンプトン相手に2-0の完勝。リーグ連敗をストップすると共に、5位のリバプールとの1ポイント差を維持した。

今季苦戦したアウェイゲーム最終戦となる14位のボーンマス戦では前節と全く同じスタメンを採用。ラッシュフォードは引き続きベンチを外れている。

立ち上がりから押し込む入りを見せたユナイテッドは、立ち上がりにカゼミロ、ブルーノ・フェルナンデスと続けてフィニッシュに持ち込む。そして、9分にはカウンタープレスで波状攻撃を仕掛けると、ボックス手前のエリクセンが入れた浮き球パスに反応したカゼミロが手前でDFセネシに先にボールを触られるも、浮き球となったこぼれを圧巻のバイシクルシュートでゴールネットに突き刺した。

百戦錬磨のファインゴールでいきなりリードを手にした赤い悪魔は、以降も前がかりな姿勢で相手を押し込んでボックス付近でのコンビネーションや個人技で追加点を狙っていく。

だが、前半半ばを過ぎた辺りから切り替えの局面でイーブンに持ち込まれると、ホームチームの攻勢を受ける場面が増えていく。27分にはボックス内で放ったソランケのシュートが枠の右へ向かうが、これはGKデ・ヘアのビッグセーブで凌ぐ。

以降も右のスミス、ブルックスのコンビの仕掛けに手を焼いたテン・ハグのチームだったが、最後の局面では集中した対応をみせて失点を許さず。やや尻すぼみの終わり方となったものの、1点リードで試合を折り返した。

迎えた後半は、開始早々にボックス内に持ち込んだブルックスのシュートがGKデ・ヘアのビッグセーブを強いるなどホームチームが引き続き良い入りを見せる。

その後、55分過ぎには両チームのベンチが動く。ボーンマスはガンを克服し、598日ぶりのスタメン出場となったブルックスを下げて長身FWムーアを投入。対するユナイテッドはマルシャルを下げてヴェグホルストを送り込んだ。

一連の交代による変化が期待された中、以降はユナイテッドが優勢に試合を進める。前半序盤のように全体の活動量が増えると、ボックス内で幾度かラストパスを受けたアントニーに決定機が訪れるが、左右のシュートはいずれも枠を捉え切れない。

後半半ばから終盤にかけて試合は一進一退の攻防に。何とか2点目を奪って試合を決めたいユナイテッドは、カウンターからアントニー、セットプレーの二次攻撃からB・フェルナンデスに決定機が訪れるが、GKネトのビッグセーブなど相手の好守に阻まれる。

結局、追加点を奪えぬまま試合最終盤を迎えたアウェイチームだったが、ムーアの決定的なシュートをGKデ・ヘアの好守で凌ぎ、後半アディショナルタイムのセネシの際どいミドルシュートはわずかにクロスバーの上を越えて事なきを得た。

そして、ボーンマスに競り勝って連勝のユナイテッドは、同時刻開催のリバプールが引き分けたことで、残り2試合で1ポイントを獲得できれば、地力でのトップ4フィニッシュが可能となった。