セルティックは27日、ホームで行われたスコティッシュ・プレミアシップ最終節でアバディーンと対戦し、5-0で圧勝した。

すでにリーグ優勝を決めているセルティック。スコティッシュFAカップ決勝に向けて調整を進める中、今季のリーグ戦ホーム最終戦ではMF岩田智輝、MF旗手怜央、FW古橋亨梧が先発出場。なお、FW前田大然は前節の退場で出場停止となり、DF小林友希と共にベンチ外となった。

超満員のセルティック・パークで4試合ぶりの白星を狙う王者は、開始早々に日本人エースに見せ場。背後を狙ったフィードに抜け出した古橋はボックス右からシュートを放つが、これは惜しくも枠の左に外れる。

以降も相手を自陣に押し込める戦いを継続するホームチームは、旗手やジョタを起点に幾つか際どい場面を創出。さらに、20分には右CKから古橋がヘディングシュートに持ち込むが、これを枠に飛ばせない。

それでも、2度のシュートチャンスで感覚を掴んだ日本人エースは自身に訪れた3度目のチャンスは逃さない。27分、ペナルティアーク付近で中央左のテイラーから斜めのパスを足元に受けた古橋はボックス内での冷静な切り返しでDF2枚を外して左足を振り抜くと、これがゴール右隅に決まった。

2試合ぶりのゴールで今季リーグ戦26ゴール目を奪った古橋の勢いは止まらない。直後の32分にはマクレガーがボックス手前で放ったミドルシュートをGKが前に弾いたところを冷静に左足でタップイン。立て続けての連続ゴールで得点王争いのライバルであるハーツFWシャンクランド、マザーウェルFWファン・フェーンに3点差を付ける。

この後にはボックス内でDFを引き付けた旗手のお膳立てからハットトリックのチャンスも訪れたが、角度のないところから放った左足シュートは枠を捉え切れず。それでも、王者に相応しい圧倒ぶりを見せたセルティックが2点リードで試合を折り返した。

後半にハットトリックも期待された古橋だが、立ち上がりにアクシデントが発生。相手GKとの交錯プレーで右足を痛めると、一度はプレーに復帰したものの、直後に自らピッチに倒れ込んでプレー続行不可能に。そして、50分にオ・ヒョンギュとの交代でピッチを後に。来週のスコティッシュFAカップ決勝に加え、来月の日本代表への影響が懸念される状況に。

それでも、セルティックは後半も80%近いボール支配率でハーフコートゲームを展開。オライリーの右ポスト直撃のシュートや、旗手もボックス内で枠のわずか左に外れる際どいシーンを創出する。

すると、78分には右CKの場面でオライリーが入れた正確なクロスをゴール前のスターフェルトがドンピシャのヘディングで合わせ、トドメの3点目を奪取。これで勝利を確信したポステコグルー監督は79分、殊勲のオライリーと旗手をベンチに下げて試合をクローズに入る。

だが、貪欲にゴールを目指すホームチームは82分、左サイド深くでジョタが上げた正確なクロスをオ・ヒョンギュが頭で合わせて4点目を奪う。さらに、試合終了間際の90分にはジョタのクロスバー直撃の直接FKのこぼれ球を再びオ・ヒョンギュが押し込んで、最終節でのゴールショーを締めくくった。

そして、今季リーグ最終戦を5-0の圧勝で飾ったセルティックは、6月3日に行われるスコティッシュFAカップ決勝でインヴァネスを相手にシーズン3冠達成を狙う。

セルティック 5-0 アバディーン
【セルティック】
古橋亨梧(27分)
古橋亨梧(32分)
スターフェルト(78分)
オ・ヒョンギュ(82分)
オ・ヒョンギュ(90分)

ヨーロッパリーグ決勝「セビージャvsローマ」
6/1(木)午前3時30分〜WOWOWで生放送&ライブ配信!
>放送予定など詳しくはこちら