Yogibo WEリーグ第20節、INAC神戸レオネッサvs日テレ・東京ヴェルディベレーザが28日にノエビアスタジアム神戸で行われ、2-2の引き分けに終わった。

前日に首位の三菱重工浦和レッズレディース(勝ち点46)が敗れたため、わずかながら優勝の可能性を残す2位のI神戸(勝ち点39)と3位東京NB(勝ち点37)。なでしこジャパンのメンバーを多数擁する両チームの対決は、試合開始早々に動いた。

9分、I神戸は東京NBのビルトアップのミスを突き、愛川陽菜のラストパスから田中美南が先制点を奪取。6分後にはGK山下杏也加のロングキックを田中美南が頭で流し、抜け出した愛川が11試合ぶりとなる今季2点目を挙げてリードを広げた。

追いかける展開を余儀なくされた東京NBは、31分に左クロスのこぼれ球を小林里歌子が蹴り込んで1点を返す。ただ、その2分後にも再びミスから成宮唯にあわやの場面を作られ、村松智子のゴールカバーでしのいだものの、不安定さがつきまとう。

それでも、前半終了間際には植木理子に対する土光真代のファウルでPKを獲得。これを得点ランキングトップに立つ植木が自ら落ち着いて決め、今季14ゴール目で試合を振り出しに戻した。

引き分けではどちらも好ましくないため、後半はよりオープンな展開となり、互いに好機を量産する。だが、精度不足に加え、シュートコースを切れない味方に苛立ちを見せるシーンもありながらI神戸はGK山下が好セーブを連発。東京NBは追加タイム2分に植木が絶好機を迎えるも、シュートは左ポストに嫌われて2-2のままタイムアップ。

勝ち点「1」を分け合った結果、I神戸と浦和の勝ち点差は「6」に。東京NBは勝負どころで勝ち切れない今季を象徴するような戦いで、優勝の可能性が消滅した。

◆WEリーグ 第20節
5月27日
マイナビ仙台レディース 3-2 サンフレッチェ広島レジーナ
大宮アルディージャVENTUS 2-4 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
ノジマステラ神奈川相模原 1-1 アルビレックス新潟レディース
AC長野パルセイロ・レディース 2-1 三菱重工浦和レッズレディース

5月28日
INAC神戸レオネッサ 2-2 日テレ・東京ヴェルディベレーザ

WE ACTION DAY(今節試合なし)
ちふれASエルフェン埼玉