FA女子スーパーリーグ(FAWSL)最終節が27日に行われ、チェルシーの優勝が決定。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナルが来季のUEFA女子チャンピオンズリーグ(UWCL)出場権を手にした。

勝てば優勝が決まる首位のチェルシーは、降格が決定している最下位レディングとアウェイで対戦し、18分に挙げたオーストラリア女子代表FWサマンサ・カーの先制弾を皮切りに、3-0と快勝。今季はUWCLや各カップ戦などの過密日程に苦しみながらも4連覇を達成し、6度目の戴冠となった。

2位にはマンチェスター・ユナイテッドはスペイン女子代表FWルシア・ガルシアの2試合連続ゴールで、なでしこジャパンのMF長野風花を擁するリバプールに辛勝。2ポイント差で優勝には届かなかったが、過去最高順位を更新し、クラブ史上初となるUEFA女子チャンピオンズリーグ(UWCL)出場権を獲得している。

3位フィニッシュはアーセナル。チェルシーと同じく日程面に苦しんだだけでなく、シーズン中に4人がヒザの前十字靭帯損傷に見舞われるという不運に。最終節ではアストン・ビラに敗れ、勝ち点ではマンチェスター・シティと並んだものの、得失点差により、UWCL出場権内をキープした。

シティは長谷川唯がアンカーと奮闘したが、9季ぶりにトップ3から漏れて4位でフィニッシュ。5位には今季加入のレイチェル・デイリーが異色の躍進を見せたアストン・ビラ、6位にはエバートンが入った。

昇格組の宿命か、下位に甘んじていたリバプールは、冬のマーケットで長野が加入して以降安定し、7位で終了。清水梨紗と林穂之香が在籍するウェストハムは、10戦未勝利の難局もあって8位に。岩渕真奈が途中加入したトッテナムも、9連敗や指揮官交代の憂き目にあって9位でシーズンを終えている。

10位、11位はそれぞれレスター・シティ、ブライトン&ホーブ・アルビオンと続き、最下位は先述の通り、レディングとなった。

得点女王にはアストン・ビラのデイリーが輝いた。イングランド女子代表では主に左サイドバックながら、クラブではストライカーという立ち位置で22ゴールをマークした。

リーグの最終成績と、各日本人選手の成績は以下の通りとなっている。

◆FA女子スーパーリーグ最終順位表
(順位、チーム名、勝ち点、得失点差)
1. チェルシー(58/51)
2. マンチェスター・ユナイテッド(56/44)
3. アーセナル(47/33)
4. マンチェスター・シティ(47/25)
5. アストン・ビラ(37/10)
6. エバートン(30/-7)
7. リバプール(23/-15)
8. ウェストハム(21/-21)
9. トッテナム(18/-16)
10. レスター・シティ (16/-33)
11. ブライトン&ホーブ・アルビオン(16/-37)
12. レディング(11/-34)

★岩渕真奈(アーセナル→トッテナム)
13試合出場1アシスト ※両クラブ合計

★長谷川唯(マンチェスター・シティ)
20試合出場1得点1アシスト

★清水梨紗(ウェストハム)
22試合出場

★林穂之香(ウェストハム)
21試合出場1得点

★長野風花(ウェストハム)
11試合出場

ヨーロッパリーグ決勝「セビージャvsローマ」
6/1(木)午前3時30分〜WOWOWで生放送&ライブ配信!
>放送予定など詳しくはこちら