マンチェスター・ユナイテッドOBのロイ・キーン氏が、古巣が獲得を目指している選手たちを格付けした。イギリス『サン』が伝えている。

マンチェスター・シティの圧倒的な強さが際立った今シーズンのプレミアリーグ。序盤戦から終盤戦にかけて首位をキープしたのはアーセナルだったが、シティは慌てることなく追いかけ、最終盤で逆転に成功した。

シティが3連覇を成し遂げた一方、キーン氏の古巣であるユナイテッドは3位でフィニッシュも、シティとの勝ち点差は実に「14」。現スカッド同士の対決では埋めようがないクオリティの開きがあり、エリク・テン・ハグ監督も今夏のチームのアップデートを熱望しているとされている。

イギリス『スカイ・スポーツ』の番組に出演するキーン氏は来シーズン、シティとタイトルを争うのが「補強次第だが、もちろんユナイテッドであってほしい」と語り、ユナイテッドが獲得を目論んでいるとされるイングランド代表の3選手について自身の見解を披露した。

まず、トッテナムのFWハリー・ケイン(29)について問われると「ユナイテッドがワールドクラスのストライカーを必要としているのは一目瞭然だ。だが、シティはあまりに素晴らしい監督を擁している…対抗するのは難しいだろう。それでも、本当にケインが来るなら興奮するだろうね」とコメント。期待を寄せつつも、監督の力量差があるとした。

また、チェルシーのMFメイソン・マウント(24)については、かなり高く評価している。

「調子が狂っているように見える。ここ1〜2年は行方不明で、今は状態の良くないチェルシーでさえ試合に出ていない。しかし、これから立ち直れることは明白だし、私は数年前に彼を絶賛していただろう? 間違いなく良い選手だ」

そして、そのマウントと10代の頃からの大親友であるウェストハムのMFデクラン・ライス(24)にも言及。「実際にマウントがユナイテッドを改善できるかどうかはわからないが、ライスならそれは可能だろう。きっと良い契約になるはずだ」と語った。

一方、3選手とも争奪戦のライバルが多いことも認識しているようで「例えばエキサイティングさとゴールを追い求める上で、ケインの獲得は重要となるが、トッテナムがユナイテッドに選手を売ると想像できるか? この上なく難しい」と現実的な意見も。ケインにはユナイテッド以外にもバイエルン、レアル・マドリーから関心が寄せられ、ニューカッスルが急襲する可能性もあるといわれている。

また、マウントとライスもアーセナルやリバプールなどと競合し、チェルシーやウェストハムも譲りたくないと考えている状況。ユナイテッドにとって一筋縄ではいかない夏がもうすぐやってくる。