バルセロナのスペイン代表FWアンス・ファティ(20)の立場がより一層厳しくなっているようだ。スペイン『スポルト』が報じている。

バルセロナ下部組織出身の選手であり、2021-22シーズンには退団したアルゼンチン代表FWリオネル・メッシから背番号10を受け継いだファティ。長らくケガに苦しんでいたが、今季はほぼ離脱することなく1シーズンを戦い抜いた。

しかし、満足な結果を残せたわけではない。大型補強の影響によりポジション争いが激しくなっただけでなく、ファティ自身のパフォーマンスも絶好調とは言えなかった。公式戦50試合に出場したが、先発出場は14試合に留まっている。

バルセロナはそんなファティの放出を視野に入れている。同クラブは6月30日までに少なくとも2人を売却したいと考えているようで、ファティがその候補の1人に含まれている。ファティがまだ重要な資産であることは理解しているが、財政難に苦しんでいる今の状況では、価値が下がらないうちに売却した方が良いという判断に至るようだ。

一方のファティはバルセロナに留まることが最優先希望のようだが、残留すればほとんどプレーできないことも肌で感じているとのこと。代理人のジョルジュ・メンデス氏さえ退団を勧めている状況で、メンデス氏はファティを説得することをクラブに約束しているようだ。

すでにメンデス氏は、ウォルバーハンプトンのポルトガル代表MFルベン・ネヴェス(26)とファティのトレードを画策していた。ファティを放出することで、バルセロナがネヴェスと3000万ユーロ(約45億円)を受け取るという取引を進めたかったようだが、「1、2年後にはプレミアリーグのビッグクラブに移籍できる」といくら説得しても、ファティがウォルバーハンプトンへの移籍を望まなかったようだ。

今のところ、ファティの残留の意思は固く、バルセロナが納得できるようなオファーもチャンピオンズリーグ(CL)に出場するレベルのイングランドのクラブからは届いていないという。両者の想いは激しくすれ違っているが、一体どのような結末が待っているのか。

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