明治安田生命J1リーグ第16節の1試合が3日にベスト電器スタジアムで行われ、アウェイのガンバ大阪が2-1でアビスパ福岡を下した。

10位の福岡と最下位のG大阪による一戦。直近4試合で白星なく、3戦無得点の攻撃面が課題となる福岡は佐藤が先発した一方で、なりふり構わずの戦いで8試合ぶりの白星を掴み、5連敗を止めたG大阪は黒川圭介が今季初のサブに回り、その左サイドバックに半田を抜擢したほか、三浦を5試合ぶりにスタートから出場した。

足踏みが続くJ1通算100勝目に向け、ルキアンがこの試合の1stシュートを放っていった福岡だが、G大阪も前節のように我慢するところを我慢しながら攻めに。奈良のカバーに遭ってフィニッシュに持ち込めなかったものの、10分にキーマンのイッサム・ジェバリに裏抜けからチャンスが巡るなど、G大阪も悪くない入りをみせる。

そんなG大阪だが、警戒するセットプレーからやられる。17分、右CKのチャンスを獲得すると、キッカーの中村が右足キックでゴール前にボールを送ると、今季チーム最多6ゴールの山岸が駆け引きからフリーとなり、ヘディングシュートをゴール左隅に。福岡が実に4試合ぶりのゴールで先制に成功してみせる。

だが、G大阪も怯むことなく、ボールの主導権を握り返せば、前に人数をかけて反撃に出るなか、24分にイッサム・ジェバリのボールキープから同点。右サイドの山本悠樹、バイタルエリア中央の倉田を経由して、ボックス右のイッサム・ジェバリが右足で折り返すと、相手GKが弾いたボールをファン・アラーノが左足で蹴り込む。

VARでの確認にやきもきさせられたが、ファン・アラーノの2戦連発弾が認められ、同点のG大阪はその勢いのまま前半のうちに逆転まで持っていく。32分に敵陣右サイドでのFKから、山本悠樹の右足キックをボックス左深くのダワンが頭で折り返すと、中央でフリーの三浦が左足ダイレクトで今季初ゴールをマークする。

ハーフタイムを挟み、G大阪が3点目に迫る場面もあるが、福岡もさらなる失点を避けながら反撃姿勢を強め、61分には古巣相手の今節から3カ月ぶり復帰の井手口をピッチに。その3分後にはその井手口を起点にルキアンの落としから、守備網を抜け出した山岸が右足フィニッシュに持ち込んだりとチャンスを作る。

その福岡がウェリントンも送り込み、よりパワープレー気味な攻撃を転じるなか、G大阪も交代カードを切っていくなかでシステムも5バックに。78分には左CKの流れから、山岸に決定的なヘッドを許したG大阪だが、ゴールラインぎりぎりのところで佐藤のクリアで凌いだりと守備陣も集中力を切らさない。

最終盤に入ってもG大阪の守備をこじ開けにかかった福岡だが、もうひと押しが足らず、今季初の連敗で5試合未勝利に。逃げ切ったG大阪は今季初の2連勝で暫定ながら、最下位を脱出している。

アビスパ福岡 1-2 ガンバ大阪
【福岡】
山岸祐也(前17)
【G大阪】
ファン・アラーノ(前24)
三浦弦太(前32)