スター選手たちが1つのグループになる可能性が近づいているようだ。

かつてはオイルマネーと称され、ロシア、カタール、UAE(アラブ首長国連邦)などの企業がスポンサードし、クラブを買収することで強化を進めていた。

しかし、近年急激にその仲間入りを果たそうとしているのがサウジアラビア。プレミアリーグのニューカッスルをサウジアラビアの政府系ファンド「PIF」が買収したことは記憶に新しいところだ。

また、アル・ナスルが巨額の契約でポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドを獲得。今夏もアルゼンチン代表FWリオネル・メッシやスペイン代表MFセルヒオ・ブスケッツ、元フランス代表FWカリム・ベンゼマなど、ヨーロッパで実績のあるスターを呼ぼうと画策している。

そんな中、「PIF」が5日に重大発表。国内の有力クラブのアル・ナスル、アル・イテハド、アル・ヒラル、2部のアル・アハリの4クラブを買収したことが発表された。

前述の通り、アル・ナスルにはC・ロナウドが所属。また、ベンゼマの獲得に動いているとされるのがアル・イテハド、メッシの獲得に動いているとされるのがアル・ヒラルだ。

それぞれ噂にあがっている選手たちがサウジアラビアに移籍となれば、過去14回のバロンドーラーのうち、レアル・マドリーのクロアチア代表MFルカ・モドリッチ以外の13回を受賞した選手が集うこととなる。

「PIF」は今回の買収について説明。各クラブの75%の株式を保有し、残りは非営利財団が保有するとした。

「クラブは会社へと姿を変え、それぞれの会社はPIFと各クラブの非営利財団によって所有されることとなる」

「PIFは各クラブの75%を所有し、それぞれの非営利財団が25%を所有する」

「4クラブの買収により、数多くのスポーツにおける投資、パートナーシップ、スポンサーシップなど、さまざまな商機が生まれるだろう」

「PIF」の傘下に入り、巨大なグループとなるクラブたち。サウジアラビアのサッカーが、さらに加速する可能性が高まっている。