プレーオフでブンデスリーガ残留を決めたシュツットガルトだが、今夏の来日を断念したようだ。ドイツ『Stuttgarter Nachrichten』が伝えた。

日本代表MF遠藤航、DF伊藤洋輝、MF原口元気の3名が所属するシュツットガルト。クラブとして国際的な認知度を高めたいというマーケティングの側面を持っている。

昨年はアメリカのテキサスを訪れて、一定の成果を得たとのこと。そして新たな市場を求め、日本を候補に挙げていたという。

前述の日本人3名が在籍しており、過去には浦和レッズでプレーした元ドイツ代表DFギド・ブッフバルト氏も所属。ブンデスリーガ自体も多くの日本人選手がプレーしており、日本との結びつきが深い。

そのため、シュツットガルトのマーケティング・ディレクターを務めるルベン・カスパー氏は、日本向けの発信を続けているとのこと。『Stuttgarter Nachrichten』によれば、日本への遠征は長い間計画され、今夏来日する計画が立てられていたが、中止となったという。

大きな理由はチームの低迷。昨シーズンは最終節で遠藤のゴールでなんとか残留を掴んだが、今シーズンも変わらずに残留争いに巻き込まれる展開に。結果、最終節でプレーオフ圏に転落。ハンブルガーSVとのプレーオフでは2戦合計6-1で勝利し、危なげなくブンデスリーガに残留していた。

2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)は7月末からシーズンがスタート。プレシーズンを含め、ブンデスリーガよりも前倒しで行わなければいけない。そのため、プレシーズンマッチや日本への遠征に向けた準備がズレることに。結果として残留は果たしたものの、その調整に時間がなく、より計画的な準備をすべきと判断されたようだ。

とはいえ、クラブの日本への関心が薄まったわけではない。より計画を立てて、日本に来ることを検討しているとのことだ。