9〜10日にかけ、日本フットボールリーグ(JFL)第20節の7試合が各地で行われた。

◆“JFLの先輩の意地!” 14位 東京武蔵野ユナイテッドFC

4位・クリアソン新宿と14位・武蔵野による東京勢同士の一戦。32分、アウェイの武蔵野は左CKをショートで繋ぎ、MF小林大地のクロスにFW小口大司が頭で合わせて先制すると、小口は41分にもFKに飛び込んで追加点を決める。

51分にはFW石原幸治が自陣でのボール奪取から左サイドへ展開し、自身は前線へとスプリント。最後は折り返しに自らフィニッシュして3点リードに。60分にも小林が4点目を叩き込んだ武蔵野は0-4の大勝を収め、連敗を2でストップした。

◆“まさかの後半AT2発被弾” 首位 Honda FC

首位Hondaの連勝が7でストップ。ホームに13位・鈴鹿ポイントゲッターズを迎え撃ったなか、前半だけで2点ビハインドとなるも、48分、56分とFW児玉怜音の連続弾で追いつき、85分にはFW川畑隼人が直接FKのこぼれ球に詰め込んで2点差をひっくり返す。

ところが後半アディショナルタイムに悲劇。90+2分に右CKから鈴鹿のDF平出涼にヘディング弾を叩き込まれ、90+4分には連続攻撃を浴びて最後はMF三宅海斗の強烈な左足シュートで万事休す。白熱したシーソーゲームを3-4で落とすこととなった。

◆“序盤の2点リードを守れず…” 2位 ソニー仙台FC

一方で、2位ソニーもホームで足踏み。ホームに9位・ブリオベッカ浦安を迎え撃つと、19分にDF後藤裕二の右足ミドル、24分にもFW鈴木啓太郎の右足弾が決まり、幸先よく2点のリードを奪う。

ところが48分、浦安のMF伊川拓に右足弾を決められると、主審は直前にソニーのファウルがあったとして笛を吹くも、副審と協議した上でゴールを認める。さらに70分、浦安のロングスローの流れから前線に残っていたDF西袋裕太をゴール前でフリーにしていまい、ダイビングヘッドを叩き込まれた。

前節試合がなかったソニーは2-2のドロー決着となり、首位Hondaとともに勝ち点3を掴めず。これにより、“J3ライセンス組”にとっては上位進出のチャンスが広がることとなり、これを活かしたのが11位・高知ユナイテッドSCだ。

◆“まだまだこっから!” 11位 高知ユナイテッドSC

高知はJ3ライセンス組のライバルである10位・ヴィアティン三重にホームで勝利。0-0で迎えた57分、天皇杯2回戦・ガンバ大阪戦の先制弾も記憶に新しい22歳FW小林心がPKを沈めると、この1点を守り抜き、1-0で勝ち切った。

この結果、高知は三重をかわして10位に浮上。下位は下位だが、2位ソニーとの勝ち点差は「6」。残り10試合で2位以内を掴むチャンスは十分にあると言って良いだろう。なお、3位・ラインメール青森はホームでFCティアモ枚方と1-1のドローに終わり、2試合連続で2位浮上に失敗している。

◆第20節
9月9日(土)
沖縄SV 1-1 FCマルヤス岡崎
Honda FC 3-4 鈴鹿ポイントゲッターズ
クリアソン新宿 0-4 東京武蔵野ユナイテッドFC

9月10日(日)
ラインメール青森 1-1 FCティアモ枚方
レイラック滋賀FC 2-2 ミネベアミツミFC
高知ユナイテッドSC 1-0 ヴィアティン三重
ソニー仙台FC 2-2 ブリオベッカ浦安

※今節試合なし
ヴェルスパ大分

◆順位表
[勝ち点(第20節終了時点)]
1.Honda 36pt
2.ソニー 30pt
3.青森 29pt
4.新宿 28pt
5.V大分 27pt
6.マルヤス 26pt
7.滋賀 26pt
8.枚方 26pt
9.浦安 25pt
10.高知 24pt
11.V三重 23pt
12.鈴鹿 23pt
13.武蔵野 22pt
14.ミネベアミツミ 22pt
15.沖縄 10pt