チャンピオンズリーグ(CL)のグループE第1節、フェイエノールトvsセルティックが19日にデ・カイプで行われ、ホームのフェイエノールトが2-0で勝利した。

昨シーズンのエールディビジを制して久々にCLの舞台に返り咲いたフェイエノールト。連覇を狙う今季の国内リーグでは開幕2戦連続ドローも、そこからの3連勝で調子を上げて良い形でCL初戦を迎えた。なお、CLデビューが期待されたFW上田綺世は日本代表で負った太もものケガで招集外となった。

一方、スコットランド3冠王者のセルティックは、2分け4敗の未勝利で終わった昨季CLのリベンジに燃える。ロジャーズ監督が再任した今季ここまではリーグカップ初戦敗退という屈辱を味わうも、リーグ戦ではまずまずの滑り出しを見せる。初戦勝利を目指したこのアウェイゲームではFW古橋亨梧とFW前田大然、MF旗手怜央がスタメンを飾り、DF岩田智輝はベンチスタート。DF小林友希は招集外となった。

比較的プレースタイルが似通ったチーム同士ということもあり、序盤から攻守両面で主導権争いが続いていく。セルティックは日本人3選手を中心に前線から積極的にプレスを仕掛けてボールを奪いかけるシーンを作り出すが、ショートカウンターをフィニッシュで完結できない。

一進一退の攻防が続く中、15分にはセルティックに最初のチャンス。ショートカウンターから中央で持ち上がった旗手が右足のミドルシュートを枠に飛ばすが、これはGKの守備範囲。

その後は中盤での潰し合いが目立つクローズな展開に。それでも、34分にはフェイエノールトがショートカウンターからミンテのミドルシュート。37分には旗手のスルーパスに抜け出した右サイドの前田がボックス付近まで運んでの左足シュートと、互いに惜しい場面を作り出す。

前半終盤にかけてはホームチームが優勢に進めると、ハーフタイム直前にゴールが生まれる。前半アディショナルタイム2分、ボックス手前右の位置で得たFKの場面でキッカーのステングスが壁に入った味方が動いて空けたスペースに左足のシュートを蹴り込むと、GKハートの手前でバウンドし球足が伸びたボールが右隅に決まった。

フェイエノールトの1点リードで折り返した試合は後半も拮抗。ただ、前半同様にフェイエノールトがより効果的にフィニッシュへ繋げていく。

一方、古橋の果敢なプレスから惜しいカウンターチャンスを作り出したものの、攻撃が停滞するセルティック。58分には旗手とパルマを下げてホルム、ヤン・ヒョンジュンを同時投入。だが、ここから勝負というタイミングで続けてのアクシデントに見舞われる。

まずは63分、ボックス内でパイシャオンをやや不運な形で倒したDFラガービエルケがPK献上と共に2枚目のイエローカードをもらって退場に。パイシャオンのPKはGKハートが見事な反応ではじき出すが、68分には途中投入のホルムが足裏を見せた危険なタックルを見舞って一発退場に。

これで9人での戦いを強いられたセルティックは、古橋を下げてCLデビューの岩田をセンターバックに投入。70分のヘールトライダのゴールは際どいオフサイド判定に救われるが、76分には波状攻撃からジャハンバフシュに決定的な2点目を決められてしまう。

これで試合の大勢が決した中、ロジャーズ監督はこれ以上傷口を広げないため、前田らを下げて現状のスコア維持を意識した戦い方にシフト。一方、フェイエノールトはリスク管理を行いながらも積極的に3点目を目指す。だが、リングルのゴールが再びオフサイドで取り消されるなど、三度アウェイチームのゴールをこじ開けるまでには至らず。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、決定力と数的優位を生かしたフェイエノールトが白星スタート。一方、セルティックは未勝利に終わった昨季に続き厳しい敗戦スタートとなった。

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