先週末に行われた第11節ではトッテナム、アーセナルのノースロンドン勢がいずれも今シーズン初黒星。これで無敗のチームが消滅した中、王者マンチェスター・シティが首位に返り咲いた。

2023年最後のインターナショナルマッチウィークを控えるなかでの開催となる今節は、10位のチェルシーと首位のマンチェスター・シティによるビッグマッチが最注目カードだ。

チェルシーは前節、首位のトッテナムとアウェイで対戦。ポチェッティーノ監督のN17初帰還に注目が集まったなか、ダービーは壮絶な展開に。開始早々に失点を喫し、守勢が続いたチェルシーだったが、DFロメロの一発退場にPK献上によってMFパーマーのゴールで追いつくと、後半序盤に2人目の退場者を出したホームチームに対して猛攻を仕掛けた。相手の堅守に手を焼いたものの、悩めるFWジャクソンのハットトリックによって最終的に4-1で勝利。首位チームに初黒星を与える会心のリーグ3戦ぶりの白星となった。

ただ、昨季から思うように結果が出ていないスタンフォード・ブリッジで再び首位チームを迎え撃つビッグゲームでは苦戦必至。相手の強力な攻撃を何とか撥ね返しつつ、古巣対戦のFWスターリングやパーマーの躍動が求められるところだ。

対するシティは前節、下位に沈むボーンマスと対戦。前半序盤こそ相手の守備的な戦い方に手を焼いたが、FWドクが1ゴール4アシストの驚異的な活躍を披露し、終わってみれば6-1の圧勝。リーグ3連勝を達成した。さらに、直近のチャンピオンズリーグ(CL)ではFWハーランドの2ゴールなどでヤング・ボーイズを3-0と一蹴。2節を残しての決勝トーナメント進出を決めている。同試合でDFストーンズとDFアカンジが負傷するアクシデントに見舞われたが、代役は十分に揃っており良い形で敵地へ乗り込む。

そのシティを2ポイント差で追う2位のトッテナムは、14位のウォルバーハンプトンとのアウェイゲームでバウンスバックの白星を目指す。前述のチェルシー戦ではロメロとDFウドジェの退場に加え、DFファン・デ・フェン、MFマディソンが重傷を負う痛恨のアクシデントに見舞われた。さらに、今週に入って以前から恥骨に問題を抱えていたFWリシャルリソンが手術を受け、元々選手層に問題を抱えるチームはさらなる窮地に立たされる。

対戦相手のウルブスは下位に低迷しているが、シティに今季初黒星を与えマンチェスター・ユナイテッドやリバプール相手にも善戦するなど上位陣との対戦においては侮れない相手だ。この試合では負傷とサスペンションによってバックラインの主力3選手を欠くなか、今季初先発が見込まれるDFダイアーに加え、今夏ブラックバーンから加入した18歳DFフィリップスのプレミアデビューも見込まれる。守備面に大きな不安を抱えるなか、FWソン・フンミンやMFクルゼフスキらアタッカー陣の爆発が勝利のカギを握る。また、敗れたダービーにおいても超急造のバックラインで9人でのハイライン戦術で最後まで勝ち点の可能性を残したポステコグルー監督の采配にも注目だ。

そのトッテナムとお付き合いする形で前節のニューカッスル戦で今季初黒星を喫した4位のアーセナルは、19位に低迷するバーンリーと対戦。ハイインテンシティの攻防を繰り広げたマグパイズとのアウェイゲームでは勝ち点3に値するパフォーマンスだったとは言えないが、少なくとも勝ち点1は持ち帰れる内容を見せた。だが、大きな波紋を残したFWゴードンの物議を醸す1ゴールに泣き、EFLカップのウェストハム戦に続く公式戦連敗となった。

それでも、CLのセビージャ戦では不振の相手にFWトロサール、FWサカのゴールによって2-0の完勝。大事を取って前半のみの出場となったDF冨安健洋ら一部主力のコンディションは懸念材料だが、きっちりリバウンドメンタリティを示した。直近で公式戦5連敗且つ、2得点14失点と泥沼の昨季チャンピオンシップ王者をしっかりと叩いてリーグ戦でも勝利を取り戻したい。

そのアーセナルと同勝ち点で3位のリバプールは、直近の3連勝で9位に浮上してきた難敵ブレントフォード相手に公式戦3試合ぶりの勝利を狙う。前節は昇格組ルートン・タウン相手にFWヌニェスの再三の決定機逸など最後の精度を欠いた結果、相手の見事なカウンター一発に屈して先に失点。その後、FWルイス・ディアスの土壇場ゴールによって辛くも勝ち点1を拾う形となった。さらに、直近のヨーロッパリーグ(EL)ではトゥールーズに2-3で敗れ、今季のELで初黒星を喫した。MF遠藤航ら控え選手の振るわないパフォーマンスに加え、後半は主力5人をピッチに送り込んだものの挽回できず。インターナショナルブレークを挟んでシティとのビッグマッチを控えており、ホームで戦うビーズとの一戦で何とか白星を取り戻したい。

8位のマンチェスター・ユナイテッドは17位のルートンとホームで対戦する。前節のフルアム戦では後半最終盤にMFブルーノ・フェルナンデスが決めた劇的ゴールによって1-0の勝利を収めて公式戦連敗をストップ。だが、CLではコペンハーゲンとのアウェイゲームでよもやの3-4の逆転負け。

古巣対戦となったFWホイルンドの2ゴールで前半半ばまでに2点を先行したが、FWラッシュフォードの一発退場で流れが変わると2点差を追いつかれる。その後、何とか粘ってB・フェルナンデスのPKによるゴールで勝ち越しに成功したが、後半終盤の連続失点によって格下に金星を献上した。さらに、DFエバンスと新たな負傷者も出してしまい、厳しい状況で今回の一戦に臨む。仮に今回のルートン戦でホーム3連敗を喫するようなことがあれば、テン・ハグ監督の去就問題に発展するだけにコペンハーゲン戦で評価を落としたラッシュフォードやDFヴァランらの奮起が求められる。

MF三笘薫を擁する7位のブライトンは最下位に低迷するシェフィールド・ユナイテッド相手にリーグ戦6試合ぶりの白星を目指す。前節は下位に沈むエバートンに苦戦し、三笘が演出したオウンゴールによって辛くも1-1のドローとなった。直近のELではその三笘の躍動もあって泥沼のアヤックス相手に2-0の快勝を収めたが、DFダンク、MFミルナー、DFエストゥピニャンの主力3選手が相次いで負傷。同試合の勝利を素直に喜べない形となった。そういった逆境で臨むブレイズ戦では三笘やブラジル代表初招集のFWジョアン・ペドロ、出場時の効率の良さが際立つFWアンス・ファティら攻撃陣の活躍でラクな試合展開に持ち込みたい。

その他では前節のノッティンガム・フォレスト戦で0-2の完敗を喫したものの、リーグ戦のホームゲーム12連勝中で1983年のクラブ記録に王手をかけた5位のアストン・ビラの試合や、負傷者続出で正念場を迎える6位のニューカッスルといった上位陣に戦いにも注目だ。

◆プレミアリーグ第12節
11/11(土)
《21:30》
ウォルバーハンプトン vs トッテナム
《24:00》
クリスタル・パレス vs エバートン
マンチェスター・ユナイテッド vs ルートン・タウン
アーセナル vs バーンリー
《26:30》
ボーンマス vs ニューカッスル

11/12(日)
《23:00》
アストン・ビラ vs フルアム
ブライトン vs シェフィールド・ユナイテッド
リバプール vs ブレントフォード
ウェストハム vs ノッティンガム・フォレスト
《25:30》
チェルシー vs マンチェスター・シティ