明治安田生命J1リーグ第33節、ヴィッセル神戸vs名古屋グランパスが25日にノエビアスタジアム神戸で行われ、2-1で勝利した神戸が初のJ1優勝を決めた。

前日に2位横浜F・マリノスがアルビレックス新潟とドローに終わったことで、この試合勝てばクラブ史上初のJ1優勝が決まる神戸。前節浦和レッズ相手に劇的勝利を収めたスタメンから変更はなかったが、負傷離脱していた山口蛍がベンチに復帰した。

一方、湘南ベルマーレに敗れて2試合未勝利となった5位の名古屋だが、こちらも前節からスタメンは変わらず。キャスパー・ユンカーをトップに据えた[3-4-2-1]の布陣を敷いている。

立ち上がりはやや堅い展開となる中で12分、神戸にいきなり先制点が生まれる。ボックス手前でボールをキープした大迫が絶妙な縦パスを裏に通すと、これに反応した井出のコントロールシュートはポストに当たりながらゴールに吸い込まれ、優勝に大きく近づく得点となった

畳みかける神戸は攻撃の手を緩めず、14分には中央の佐々木から左サイドに開いた大迫へ展開。そこからの低いクロスをボックス内の武藤がワンタッチで流し込み、あっという間にリードを2点に広げた。

流れを変えたい名古屋は23分に早くも1枚目の交代カードを切り、久保に代えて森島を投入。すると30分、GK前川のキックをピッチ中央の藤井がはね返すと、巧みに裏へ抜け出したキャスパー・ユンカーが倒れこみながらもシュートを突き刺す。VARでハンドのチェックがされるも問題はなく、名古屋がエースのゴールで1点を返すことに成功した。

42分には森下がボックス内で巧みなタッチを見せて相手をかわすと、最後はユンカーがシュート。これは枠内を捉えていたが、山川のクリアによって阻まれた。直後にはサイド攻撃から中谷がヘディングシュートを狙うなど、名古屋が攻勢を見せつつハーフタイムを迎えている。

後半も大きな展開から左サイドの和泉がシュートを放つなど、良い入りを見せたのは名古屋。ペースを取り戻したい神戸だったが、5分に佐々木が負傷交代になるなど嫌な流れが続く。

55分が過ぎ、吉田孝行監督は負傷明けの山口蛍投入を決断。すると17分には酒井高徳のボール奪取からボックス内で大迫が粘り、最後は武藤に決定機が訪れるも、得点には至らなかった。

68分には右サイド初瀬からのクロスをボックス内で受けた大迫がシュートを狙うも、これは枠上に。74分にはパトリッキがロングボールに抜け出して完全に1vs1となったが、シュート精度を欠き追加点とはならず。

対する名古屋は76分に左サイドのクロスをファーサイドの前田が右足で合わせるも、クロスバー直撃。徐々にアウェイチームが主導権を握るが、神戸も[4-4-2]に布陣を変えて粘り強く対応する。

終盤には押し込んだ名古屋がクロスを連発するが、神戸は最後まで守備陣が集中を切らさず。終盤にはカウンターでゴールに迫る姿勢を見せると、ホームスタジアムに歓喜のホイッスルが鳴り響いた。

神戸は1試合を残してクラブ史上初のJ1優勝が決定。クラブ創設29年目にして、悲願の栄冠を手にしている。

ヴィッセル神戸 2-1 名古屋グランパス
【神戸】
井出遥也(前12)
武藤嘉紀(前14)
【名古屋】
キャスパー・ユンカー(前30)