なでしこジャパン(日本女子代表)は24日、パリ・オリンピック(五輪) アジア最終予選第1戦で北朝鮮女子代表と対戦し、0-0のドローで終えた。

2021年に行われた東京五輪は開催国として予選は免除されていたが、2016年のリオ五輪は予選敗退の憂き目にあっており、2012年のロンドン五輪以来の予選突破を目指すなでしこジャパン。

アジアに与えられた出場権は2つ。その1つを掴みたいなでしこジャパンは、北朝鮮との運命の2試合に臨んだ。

当初、アウェイ・平壌での第1戦が予定されていたものの、中立地開催がアジアサッカー連盟(AFC)から提案され、二転三転の末にサウジアラビアのプリンス・アブドゥッラー・アル・ファイサル・スタジアムでの開催となった。

この初戦に向けて池田太監督は[4-3-3]の布陣を採用。GKに山下杏也加、4バックは右から清水梨紗、高橋はな、南萌華、古賀塔子。中盤は熊谷紗希のアンカーに、長野風花と長谷川唯のインサイドハーフ。3トップは右から藤野あおば、田中美南、植木理子となった。

試合は開始早々になでしこジャパンがファーストシュートを記録。左CKの場面で長谷川のクロスを中央で相手のマークを振り切った熊谷が頭で合せるが、これは枠の右に外れた。

立ち上がり以降は[5-4-1]の後ろ重心の布陣で守る北朝鮮に対して、後方から丁寧にボールを動かしながら守備のほころびを探る。そのなかで左の植木が積極的な仕掛けで局面打開を図る。また、ライン間に顔を出す選手を使って崩しかけるシーンを作り出すが、なかなかフィニッシュまで持ち込めない。

すると、前半半ばを過ぎた辺りから北朝鮮のミドルプレスに手を焼いてビルドアップの局面でミスが出始めると、相手が狙うカウンターを浴び始める。その流れでミョン・ユジョンの強烈なミドルシュートを浴びるが、ここはGK山下の好守で凌ぐ。

その後、前半終盤にかけてややボール保持が安定してきたなでしこジャパンは42分にこの試合最大の決定機。右サイドでの細かい繋ぎから藤野が高速クロスを供給。ゴール前でDFが触ったボールを足元に収めた田中が左への持ち出しから左足を振ると、DFにディフレクトしたシュートがGKパク・ジュミの反応の逆を突くが、何とか残した左足にはじき出された。

堅い展開となったゴールレスの前半を経て試合は後半に突入。後半に入ってアグレッシブさを増した北朝鮮の推進力に手を焼くなでしこジャパンは、開始早々にボックス内に抜け出したチェ・クンオクに左足のシュートを打たれるが、ここはDF南の決死のブロックで事なきを得る。

前半に比べて自陣でのプレータイムが長くなるなか、59分には植木を下げて中嶋淑乃を同じ左ウイングに投入。突破力と勝負度胸に優れるドリブラーは投入直後に早速複数のDF相手に仕掛けるシーンを作る。

さらに、苦しい状況が続くと、池田監督は69分に2枚替えを敢行。熊谷と長野を下げて谷川萌々子、清家貴子を投入。谷川はそのままアンカーに入り、清家は右ウイング、藤野が右インサイドにポジションを変えた。だが、この交代直後の73分にはリ・ミョングムの正確な右クロスをゴール前のキム・キョンヨンにドンピシャのヘディングで合わされ、辛くもクロスバーに救われるピンチを招いた。

このピンチを凌いだ後は谷川を起点にリズムよくボールを動かして押し返す形を作るが、なかなかフィニッシュまで持ち込めない。

後半最終盤は引き分けやむなしのリスク回避の戦いをみせ、相手の攻撃を何とか撥ね返し続けて試合は0-0のままタイムアップを迎えた。

この結果、初戦を引き分けで終えたなでしこジャパンは、28日に国立競技場で開催されるホーム開催の第2戦でパリ行きを懸けた運命の一戦に臨む。

北朝鮮女子代表 0-0 なでしこジャパン

◆なでしこジャパンメンバー
GK:山下杏也加(I神戸)
DF:清水梨紗(ウェストハム)、高橋はな(浦和L)、南萌華(ローマ)、古賀塔子(フェイエノールト)
MF:長野風花(リバプール)[→69分 清家貴子(浦和L)]、熊谷紗希(ローマ)[→69分 谷川萌々子(ローゼンゴート)]、長谷川唯(マンチェスター・シティ)
FW:藤野あおば(日テレVB)、田中美南(I神戸)[→87分 千葉玲海菜(フランクフルト)]、植木理子(ウェストハム)[→59分 中嶋淑乃(広島R)]