大九監督は、原作本について「原作を知ったのは、ちょうど『勝手にふるえてろ』を仕上げている最中。

いろんな人から“綿矢さんの新作読んだ?”と聞かれることが増えて、『勝手にふるえてろ』では主人公がモノローグで描かれている小説を会話劇にして映像化したのですが、本作ではまさにそのようなことが行われていると。主人公が“脳内相談役=A”と喋ってるよ、と聞いてすぐさま書店に走りました」コメント。

映像化にあたり、「綿矢さんの作品は大きなうねりのある起承転結があるというわけではなく、登場人物がどう感じてどう生きているかということが、一番の醍醐味。綿矢さんならではの言葉の切れ味のよさ、チョイスの面白さを咀嚼して出せれば大丈夫かなと思いました」と、原作に絶大の信頼を寄せていたことがわかった。

大九監督から脚本を受け取った谷戸豊プロデューサーも、「これは原作にも脚本にも通ずるところではありますが、基本的には楽しいお話でありながら、その裏でとんでもない負の内容を書いている。

一見、ネガティブに思われそうなことを“A”という存在が肯定し、面白おかしく書く。でもあなたのすぐそばにもこんなとんでもないことが待ち受けているかもしれない……という物語を、ここまで軽やかにユーモラスに描けるのはすごいなと思います」と絶賛。

主人公・みつ子役を演じるのんも、「『勝手にふるえてろ』のおふたりが再びタッグを組まれると聞いて、信頼関係があるのだなと感じました」と振り返った。

また、のんは、「本作でも自分の中で考えすぎることで、行動できなくなってしまう部分にはとても共感しました。

脚本と原作を交互に読んだりしながら、みつ子の“痛み”はどこにあるのか、いつも探していましたし、“このセリフ言いたい!”と思うようなところもたくさんあって、みつ子を演じられたのはすごく楽しい時間でした」と本作の魅力や、撮影時の思い出を語った。

『私をくいとめて』
12月18日(金)公開